本人の自主性を重んじ、やる気を促し、
他責ではなく自己責任で物事に取り組んでもらうために、
押し付けるのではなく、
促し、引き出し、本人に決めてもらうというのは
大切なやり方です。
グループならファシリテーターが引き出す役割を担ったり、
コーチングをを行ったりということがあります。
しかし、それらは必ずしも万全ではありません。
これらが有効なのは、あくまでも「ベースがある」のが前提です。
サッカーのルールをよく知らず、
サッカー選手に必要な体作りについてもよくわからない人に、
「本人の考えを尊重して」などと言っても、
それは全くトンチンカンな話であり、
まずは必要な事柄を知ることが先決です。
同様に、ビジネスの場においても、
何でもかんでもコーチングやファシリテーションが有効なわけではありません。
ところが、これらを勘違いして万能選手として
取り扱う人達が意外にも多いのです。
知識やスキルが足りない人にはまず教える。
ルールを知らない人にはルールを教える。
全てはそこから始まります。
コーチングもファシリテーションもあくまでも手段であり、
全てにおいて有効ではないのです。
普段、これらを取り扱ってお客様支援をしている立場であるからこそ、
大切な事を忘れてしまわないよう、気をつけなければいけません。