自分が好きな商品やサービスを扱っている会社は、当然ながらその会社のファンになりますし、応援したくなります。
例えば私の場合であれば、お取り寄せして愛飲しているお茶屋さんやお気に入りのタオルメーカー。愛してやまないアイスクリームメーカーもそうですし、ワンコの大好きなおやつメーカーなどがそうです。
これらの会社は、商品・サービスこそよく知っていますが、そこで働く人たちがどんな人かは全く知りません。
一方、家族や仲の良い友人が勤めている企業には自然と親近感を持ち、良いニュースには嬉しくなるし悪いニュースには腹立たしく感じたりもします。
その逆で、あまり好感を持っていない人が勤めている企業だと、「え?あの人、あそこの社員なんだ。あの会社、大丈夫?」などと勝手に思ったりもします。
取り扱っている商品やサービスについて全く知り得なくとも、その会社に勤めているのが誰かによって、応援したくなったり、そうでなくなったりするのです。
そうなのです。
世の中に応援される会社になる、会社のブランドを高く築くのは、もちろん取り扱っている商品・サービスの質を上げることが大切ですが、それ以上に、そこで働く人たち一人一人のブランド化が大切です。
「さすが!あの人が勤めているだけあって、きっと良い会社に違いない。だったらちょっと、あそこの会社の商品、今度は買ってみようかな。」
と思ってもらえるのか、
「え~。あの人が勤めてるの?あの会社。なんか、もうあそこの会社のサービス受けるの、止めようかなぁ。だって、あの人の会社なんだものねぇ。」
と思われてしまうのか。
会社をブランディングし、世の中の人たちに応援してもらえる会社になるには、そこで働く一人ひとりが自分の会社の商品・サービスと成そうとしているミッションに自信と誇りを持ち、さらには一人一人の人間性を高めていくことが実は最も近道なのかもしれません。
商品やサービスで完璧に差別化でき優位性を保つことができるのであればその必要はないでしょう。
しかしそんな会社は世の中に一体どれくらいあるのでしょうか?
無謀な価格競争に陥ったり、互いの足を引っ張り合ったり、常に競合と戦い続けて擦り減ってしまうばかりではないでしょうか。
そうではなく、社員一人ひとりの人間的成長に力点を置く。そうすることによって会社のブランド力を高めていく。
だって、「あの人の会社だったら応援したい!」と思ってもらえたらこんなに心強い事はないのですから。
私はそんな企業こそ応援していきたいし、自社も自分自身もそうありたいと思っています。