東京国立博物館平成館の特別展「茶の湯」へ行ってきました。
今年は茶の湯文化の博物館展示の大豊作の年。近年、日本文化に光が当たり始めたこともあり、平日にもかかわらず大勢の人たちで賑わっていました。
二百点以上もの作品が展示されている中で、私が一番好き!と思ったのは、織部の黒茶碗「悪太郎」です。
国宝や重要文化財、重要美術品が沢山並んでいる中で、悪太郎は残念ながら無冠です。
でも、私はこの織部の黒茶碗に一目惚れしたのです。
一緒に行った数人の仲間で皆、どの作品が一番好きかを言い合いました。
当たり前と言ったらそれまでですが、好きな作品はみんなバラバラでした。
十人十色。人それぞれ。
そう、人はそれぞれ違うのです。
そんな当たり前の事、改めて言われなくてもわかってるよ! と言われるかもしれません。
ところが!
みんな違う一人一人のはずなのに、組織の中に入った途端、なぜだかみんな同じに染めたくなってしまう。みんな同じに対応してしまう。
どうしてなんでしょうか・・・
その方がマネージメントする側が楽だから。簡単だから。
みんな違っていていいのです。一人一人の違いを認め、受け入れ、凸凹しながらそれぞれの強みの総和で闘っていく。そんなチームを率いているマネージャーの下でなら、メンバーもきっと自由に前向きに頑張れることでしょう。
黒織部が好き!と言うのに私はちっとも勇気は必要ありませんでした。
だって、何を好きと言ってもこのチームなら受け入れてもらえると思ったからです。
東博チームは全くのプライベートチームですが、同じように、メンバーにとって100%安心安全なチームを作りたいと思います。