マネジメント・リーダーシップ

人の気持ちが分からない人はいない。誰もが「人の気持ちが分かる人」になれる方法

キツイ物言いをする。
相手を落ち込ませても気がつかない。

あいつは人の気持ちがわからない!


かくいう私、
人の気持ちはわかる方だと勝手に思っているのですが、
かつて、
「あの人は人格障害だから」
と揶揄されたこともある、
ある場面においては人の気持ちがわからない人だったそうです。



「人の気持ちがわからない」人はいないと思います。

人の気持ちがわからない
のではなく、

想像するのがうまくない
自分のことでいっぱいいっぱいになってしまう

だけです。

だから、

想像するお手伝いをしてあげる
自分から他者を考える(思う)お手伝いをしてあげる

と「人の気持ちが分かる人」に誰もがなれるのです。



コーチングで、「エンプティチェア」というやり方を私はよく取り入れます。


「そこに○○さんが座っていると想像して、〇〇さんに話してみて。」

今度は、○○さんになったつもりでその席に座ってもらい、
「今の話を聞いて、どんな気持ち?何を感じた?」

などを繰り返します。

相手の立場に立って考える、相手の気持ちを想像する
と言っても、
人間は自分を軸に考えることが当たり前な生き物なので、
相手の立場になって考え想像しているつもりでも、
実は、自分をベースに考えているのです。

エンプティチェアは、
空間を利用して自ら身体の移動をすることで、
自分の言動を、相手の立場や客観的視点から考えることができます。

クライアントさんで、「一人芝居をさせられる」と仰った方がいらっしゃいましたが、
まさに一人芝居ですね。

エンプティチェアがいかに衝撃的だったか、
こちらのインタビュー 3分19秒あたりからお話しくださっています。
宜しければご覧ください。

かつての私が、「ある場面」では人の気持ちがわからない冷酷人間になっていたのは、
仕事で必死に何とかしようとしている時でした。
頑張ろうと思えば思うほど、何とかしようとすればするほど、
その一生懸命な気持ちが、人の気持ちを想像する、思いやるという
その行為の蓋をしていたのだと思います。

その頃、エンプティチェアを知っていたら、
もう少し、マシなマネージャーとしてふるまえていたのかもしれません。


空席を敢えて設けて、そこに座って、
その人の立場と気持ちで参加してみることで、
気づく&わかることも、たくさんあるのですね。

エンプティチェアはシンプルだけど、
とても大きな効果が得られる方法です。

タイトルとURLをコピーしました