2015年夏、私は最愛の友、愛犬マリオを亡くしました。
予想以上にそのダメージは大きく、かなり重症のペットロスに陥りました。
マリオを追って電車に飛び込もうと思った回数は数知れません。
仕事をすることで何とかかろうじて精神の均衡を保っていましたが、
それでも辛くて辛くて、毎晩、泣いてばかりいました。
私がロス状態から立ち直るために選んだ方法は、次の子を迎えることでした。
「早すぎる」と他人から批判を受けることもありましたが、
そんなことなど構っていられません。
秋にはブリーダーさんに、マリオと同じアメコカ・ブラック・断尾なしを条件に
お願いし、年末に「ゆうた」を迎え入れました。
ゆうたを迎えて、私の心に新たな問題が発生しました。
それは、生後2月に満たないまだ離乳食のゆうたを、
当時、まだ会社員だった私は、1日10時間近くお留守番させて、
毎日、会社へ出勤することがたまらなく苦しかったことです。
朝、出かける時には、寝かしつけて出かけますが、
毎晩、家へ帰ると、ゆうたは寂しさからの解放と嬉しさのあまり、
決まって、うれし〇んをします。
そんな話を両親にすると、父も母も、厳しい表情で私に言いました。
「マリオとおんなじ寂しい思いを、ゆうたにもさせるつもり?!」
お留守番やお泊りが多かったマリオ。
私のエゴでゆうたもそうするのかと、一方的に私を責める両親の言葉に、
ある決断をしました。
会社員をやめて、自分でやろう。
そうしたら、自分で時間を自由にできて、ゆうたと一緒にいられる。
2016年1月の事です。
ゆうたを迎えたとはいえ、ペットロス状態は続いていたので、
判断が普通でなかったのかもしれません。
何の準備もなく、起業の資金もない、ただ勢いだけで決断し、行動しました。
当時、起業の本当の理由を語ると、苦笑いされることが殆どだったり、
露骨に呆れられたものでした。
しかし4年後の今、働き方改革が推進され、
コロナ禍で、嫌がおうなしに私たちは、自分の価値感を見つめることとなり、
自分に合った働き方を模索したり、
自分にとって本当に大切なコトを大切にする、
ことが当たり前になってきました。
今、起業の理由が「ゆうたと一緒にいたかったから」と言うと、
嘲笑する人は殆どおらず、
「働き方改革の最先端だったんだね」と仰っていただけます。
そう! 私は時代の最先端を行っていたのかもしれない!!!
インフィニティが生まれた最大の理由は、私の働き方改革にありました。
けれども実は、もう一つの理由があります。
その話は、また明日。