メンバーが質問しない。
黙っている。
間違ったまま進んで後で大変なことになる。
そもそも、自分がわかっていないことをわかっていない。
こんなお悩みをよく聞きます。
わからないことを質問しない理由は大きくは2つです。
1つは、質問するのがコワい。
つまり、「あなた」がコワいのです。
「そんなこともわからないのか?!」
と言われないまでも、そういった態度を感じてしまう。
「それくらい自分で考えろ!」
せっかく質問しても、質問のレベルが低いとばかりにいなされる。
要は、質問する相手として、あなたが選ばれていないということです。
ここで心当たりのある方は、メンバーへの関わり方を変える必要がありますね。
もう1つの理由。
それは、何を質問して良いかがわからない。
わかっていないことがわかっていない。
もしくは、わかっていると思っている。
メンバーがこのパターンの場合、あなたはどのように対応していますか?
何が分からないんだよ!
ちゃんと訊けよ!
といくら急かしたところで、このパターンの場合は難しい。
でも大丈夫!
こんな風に質問してあげてください。
「わかっている事を教えて。」
「知っている事は何?」
つまり、「わからないこと」を訊ねるのではなく
「わかっていること」を訊ねるのです。
おそらくこう訊ねられたメンバーは最初は戸惑うかもしれません。
それでも丁寧に辛抱強く聞いてあげてください。
「最初の段階から順番にでも、思いついたままでも、何でもいいから
どんなに小さなことでもいいから教えて。」
ポツリポツリとでも語り始め、
メンバーの口から出てきたことがメンバーが知っている事=分かっている事。
それ以外は彼・彼女の意識下にないのですから、
それらについて、あなたが教えてあげれば良いのです。
わかっていないことを質問しないメンバーがいた場合、
どちらのパターンに属するかを見極めましょう。
「あなたがコワい」パターンの場合は
胸に手を当て自らを振り返り、あなたの言動をほんの少し変えてみましょう。
「わかっていないことがわかっていない」パターンであれば
わかっていることを聞いてあげましょう。
質問しないメンバーにストレスを抱えるよりも、
ほんの少し、あなたが関わり方を変えてみるだけで
メンバーの反応はグンと変わってくるはずです。