離れて暮らす両親の事を思い、コーチングを受けている途中で涙してしまいました。母はこの数年、体調が思わしくなく生きることに前向きではありません。頑固だった父からも気弱な言葉が聞かれます。もっとできることはないかと思い悩んでみるものの、物理的距離がそれを阻みます。
そんな気持ちを話しているとコーチが言ってくれました。
「繋がっていると感じられる事。大切に思われていると感じられる事。感謝の気持ちが伝わっている事。真心の言葉が届いている事。そんなことが大切なんじゃないかなぁ。」
傍にいて何か一緒にしたり、してあげたりすることばかりを考えていた私に、コーチの言葉は衝撃でした。
えっ? これって私がいつも、物理的距離があってメンバーとなかなか会えないマネージャーに言っていることと同じだ・・・
メンバーはお客様先に常駐している。直行直帰の勤務体系でエリアが広いので顔を合わすのは月1回の会議のみ。など、普段メンバーと顔をなかなか合わすことができないマネージャーさんからの悩みをよくお聞きします。
その時、必ずと言っていいほど私がお伝えするのは、物理的距離は離れていてもいつも気にかけている、見ているという気持ちが伝わるように工夫すること。離れたところで頑張ってくれている事に感謝の気持ちを伝えること。この2つです。
親であろうとメンバーであろうと、同じ人と人。何も難しいことはなく、考え方は全く同じなのだと改めて思いました。
自分は一人じゃない。チームと(子供たちと)繋がっている。距離は離れていても心は繋がっている。今はベストの環境ではないかもしれないけど、そこで頑張ってくれていることを認めてくれている。
そんな風に感じられるだけで人は前を向けるのかもしれません。
変形性指関節症で4本もの手の指がすっかり曲がってしまった母は、それを恥じて人前で手を出そうとしません。そんな母に、「55年間、朝昼晩の三食をしっかり作り続けてきた結果の勲章だね」と言うと、涙声でただ一言「ありがとう。」と言いました。
メンバーにそんな風に感謝の思いをちゃんと伝えられているかなぁ・・・
1人にしてしまっていないかな・・・
居ても立っても居られず、私自身のコーチングが終ったあと、心当たりのあるメンバーに早速電話をしたのでした。