マネジメント・リーダーシップ

チーム作りの初期に一生懸命行ってしまう間違ったコト

新たにチームを率いるリーダーになる
プロジェクトのリーダーを引き受ける

チームを率いる時に大切なのは、ゴールを示すこと。
共通の目標を持つこと。
リーダーとしての方針をみんなに理解してもらうこと。

熱い想いを胸に、リーダーは一生懸命に皆にゴールを説明したり
目標や方針、自分の想いを語るのですが、
これをやり続けると、
メンバーの心をリーダーから引き離してしまうことになりかねません。

正しくは、「これだけをやり続ける」と、
メンバーはうんざりしてしまう可能性が大ということです。

一生懸命に語るのと同等以上の時間を、
メンバーの考えや気持ちを聴くことに充てなければいけません。

ただリーダーが語り続けるだけでは、
メンバーからしてみれば、一方的に押し付けられているにすぎません。

共感できる。
少しわかりづらい。
理屈はわかるけど、急に言われても。
なんだか納得できない。

リーダーの話を聴いたメンバーには、様々な考えや感情が生じます。
それらを言葉として吐き出してもらい、
消化不良感(もやもや)を解消しなければ、
新たなリーダーがいくら太鼓を激しく鳴らしたところで、
メンバーの動きは鈍い、または動かないのです。

最悪なのは、
「私たちのこと、チームのことを何にも知らないくせに」
「一人で一生懸命で、私たちの考えを聞こうともしない」
とメンバーの心が離れてしまうことです。

一生懸命だからこそ、「語る」時間が多くなる、熱量が高まるのですが、
話したら、その倍を聴く時間に充てる。
考えだけでなく、気持ちや感情を聴く。
理屈で納得してもらうだけでなく、
心で納得できるように、丁寧に時間を取る。

これが何より大切です。

ゴールや方針を示せば人がついてくるわけではありません。
そこに「理解」と「納得」があって初めて、
人は行動をするのです。

メンバーに動いてほしければ、
言葉で動かすのではなく、心で動いてもらいましょう。
言うと同じ以上に聴く。
たったそれだけで、メンバーとあなたの距離は、
ぐんと近くなるはずです。

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