誰もが80点を取れる問題をそれぞれに考えている。
良い点を取れれば嬉しくなって「もっと頑張ろう!」と思える。
落とした20点が悔しくて、100点を目指そうと考える。
勉強が好きになる。
ドラマの中の、カリスマ塾講師と言われる人の言葉です。
それぞれの能力に合わせた「個別」対応はよく言われることです。
しかし私が「お!」と感じたのは、
「80点を取れる問題」の根拠です。
目的が100点をとることではなく、「勉強が好きになる」ところです。
メンバーの業績アップを目指してあれやこれやと考える時、
その目的(ゴール)を、例えば「目標達成」や「受注」に置いていないでしょうか?
いや、それ自体が悪いとは言いません。
しかし、「好き」だから「頑張れる」。
「好き」だから「もっと上を」と思える。
それは勉強も仕事も同じではないでしょうか。
「好き」のベースには、単純に取り組みそのものをさすこともあれば、お客様に喜ばれることもあるでしょう。
「目標達成」や「受注」はあくまでもそのための手段であってゴールではありません。
しかしながら、マネージャーはいつも数字と睨めっこ。
目標未達だとヤキモキして、ついつい「好き」を後回しにして「目標達成」ばかりに目が向き、メンバーのお尻を叩いてしまいがちです。
年度末を控えてのこの時期、新入社員フォローアップを初めてとして、お一人お一人の振り返りの話を聞いていると、「好き」を忘れて「目標達成」にのみ意識が向いているように感じられます。
「好き」よりパワフルなエネルギー源はないのではないでしょうか。
少なくとも、メンバーの「好き」を壊してしまうようなマネジメントをしないようにしたいものです。