メンバーが理解しているはずのミッションに取り組まない時、
やる気がないのか?
どうしてやらないのか?
とマネージャーはあれこれ考えます。
やる気がないなら、どうしたらやる気が出るのか?
やらないなら、どうしたらやってくれるのか?
メンバーが「やる」ためにどうすれば良いかを一生懸命に探るのですが、
そもそもの問題として、
「取り組める環境になっているか」
「今の環境を踏まえてのミッションとなっているか」
を考えなければいけません。
やる気があっても心配事で手につかなかったり、
喫緊の課題に追われてとてもじゃないけど行動に至れないことは多々あります。
私は、ずっと大学院に進学したくてたまりませんでしたが、
両親の介護時間を考えた時、勉強する時間を捻出することは不可能であり、
進学には至りませんでした。
そもそもやる気がそんなにあるわけじゃないところに加えて、
マイナスの環境要因が余計にやる気を阻害するという場合もあります。
あるプロジェクトのリーダーを任されることに気乗りがしていないのに、
毎回のミーティング場所はオフィスから1時間の移動を強いられ、
往復2時間のロスが生まれることで余計にやる気が失せました。
メンバーが積極的に取り組まない時、
「やる気」や「取り組む意味づけ」などに思考が向きがちですが、
そもそも、取り組みやすい環境が整えられているかを考えることは大切です。
そこに気づくには、
「なぜ取り組まないのか?」と考えるのではなく、
「何がメンバーの積極的取組を邪魔しているのか?」と
主語をメンバーにするのではなく、
主語を「見つけたい答え」=「何」と考えることです。
メンバーが前向きに取り組まない理由は、実に様々です。
大前提となる環境が整えっていなければ、
取り組みたくても取り組むことはできません。
「取り組む」というと大仰に聞こえますが、
「報連相しない」「相談しない」のは、
その環境が整っていない=上司はいつもいない、上司に聴く姿勢がない
なども考えられます。
メンバーが取り組まないのは?
ではなく、メンバーを邪魔するのはナニモノ?と考えることで、
マネージャーの対策も新たなコトが見えてくるというものです。