人間力

部下に謝る上司はうまくいく

心無い言葉でメンバーを傷つけた

故意ではないが、結果としてメンバーのヤル気を奪ってしまった


振返りでこんな事象に出くわした時、
私はそのマネージャーさんに、
「まず、〇〇さん(メンバーの名前)に謝ってくださいね。
それからどうするか、伝えたい事、伝えなければいけない事の話に
入ってください。
くれぐれも順番を間違えないでくださいね。
必ず、ちゃんと謝ってくださいね。」
とお伝えします。

すると、たまにいらっしゃるのです。

「謝ってばかりだと、なめられるから。」

と仰る方がΣ(・□・;)
(昔の私はこれに近かったかもしれないですが????)


間違っていたら「ごめんなさい」
悪いと思ったら「悪かったです」
それが故意でなかったとしても、相手に何かしら悪影響を与えたのなら、
やっぱり「ごめんなさい」なのです。
(欧米にこの論理は通じないでしょうが・・・)

これは、「人として」当たり前の事。
部下が、上司が、新入社員が、社長がなど、
立場や経験など全く関係のない、
「人として誠実か、真摯であるか、倫理的か」の問題です。

上司である前に一人の人間であり、
誠実であるか、そうでないかは、当然の事ならが
メンバーに大きな影響を与えます。

「部下になめられる」と言っているとしたら、
「何寝ぼけたこと言ってんの!?
そもそも、上司が偉いんでも何でもなく、単なる役割なんだから!
そんなこと言っている時点で、
とっくに人としては尊敬に値しないと思われているかもよ!」
と言葉を返してあげたいです。

「そうだよね。部長だろうが、役員だろうが、
間違ってたら『ごめんなさい』だもんね。
それは、ちゃんと言わんといかん。
一番に、〇〇君にきちんと謝るわ。」

心からこう仰るマネージャーさんは、
しっかりとメンバーの信頼を得ることがかない、
多少の行き過ぎやミスがたまにあったとしても、
チームをしっかりと率いています。

かたや、謝ることを渋ったり、
なんだかんだと理由をつけてはそれを避ける人は、
「お口チョコレート、心冷蔵庫」状態のメンバーの
表面的対応に気づくこともなく、
なかなかまとまらないチーム状況に、
常に心を悩ましていらっしゃいます。

間違えたら「ごめんなさい」
行き過ぎたら「悪かった」

そこには上司も部下もなく、
人と人との誠実なやり取りがあるだけです。

マネージャーである前に一人の人間なのです。
「仕事ができる」マネージャーを目指す前に、
「人として尊敬される」人間である。
そういうマネージャーの方が、結果的に「うまく」いっているのです。

タイトルとURLをコピーしました