リーダーシップには様々な種類があります。
トランザクショナルリーダーシップ、トランスフォーメーショナルリーダーシップ、シェアードリーダーシップ、サーバントリーダーシップ、オーセンティックリーダーシップ etc.
個人の好みもありますし、時代や環境、置かれている状況によって求められるリーダーシップは異なります。「平時の〇〇、有事の〇〇」(〇〇は個人名)などと言われるのはその所以です。
また、リーダーシップに求められる力は様々です。決断力、実行力、分析力、コミュニケーション力、胆力、信頼、誠実など、知識・スキル的なもの、人間力によるものと、どのリーダーシップを発揮するかで、特に必要な力が変わってきます。
どのような時代、環境、状況において、どのようなリーダーシップスタイルを自分のモノにしようと考えても、最初に必要なリーダーシップはたった一つしかありません。
それは「セルフリーダーシップ」です。
セルフリーダーシップとは、自分に対して発揮するリーダーシップ。自分で自分を導く力です。目標を絶対に達成しようとする情熱や行動力。自分に対して誠実であろうとするスタンス。諦めない、逃げない、自分をごまかさない。相手が誰であれ、正しいと思ったことは伝える。忖度しない。信念を曲げない。イエスマンにならない。
有言実行、不言実行。どちらであっても、自分で決めた事、心に誓った事は、必ず自分をそこに到達させるべく、自らを推進する力です。
目標達成できていても、どこかで諦めたり、逃げた部分があったとしたら、それはセルフリーダーシップという点では不十分です。自分で自分に嘘をつく、ごまかすことをして結果を出したとしても、それは自分に対して不誠実でしかありません。
優れた成果を出していても、自分のアイデアや考えなしに、ただ上司から言われたことだけを行う実行部隊であってはいけません。自分の想いそっちのけでの行動は、単なるイエスマンでしかありません。自分自身に対してとても不誠実であり、セルフリーダーシップを発揮しているとは全く言えません。
優れたリーダーは皆、優れたセルフリーダーシップを発揮できています。そうでない人は、他者に対してリーダーシップを発揮しようと一生懸命でも、自己に対してリーダーシップを発揮しておらず、そのような人は、「ブレている」「自分には甘い」「上に服従、下には厳しい」などと他者の目には映り、信頼や尊敬を集めることはできません。
リーダーを目指そうと思うなら、最初にすべきはセルフリーダーシップを磨くことです。それが確かな「自分の軸」にも必ず繋がります。
自分で決めた自分の想いを持つ。やると決めたら、どんなことがあってもやり切る。小さな言い訳をしない。環境や誰か(多くや上司や部下、お客様など)のせいにしない。
セルフリーダーシップは、ごく当たり前のことを当たり前に、決して揺らぐことなく行動し続けて結果を出すこと自分を導く力です。自分をコントロールするということは、簡単なことで、実はとても大変な事です。
そのようなセルフリーダーシップを発揮できている人にこそ、他者は大きな信頼と尊敬、共感を寄せ、「この人と一緒にゴールを目指したい」「この人とならば一緒に乗り越えられる」とフォロワーになる気持ちを持つのでしょう。
リーダーを目指すなら、最初にすべきは、自分自身に対してリーダーシップを発揮すること、すなわちセルフリーダーシップを磨くことです。
そこからあなたのリーダーとしての旅が始まるのです。