「どうして自分の手前で情報が止まるんだ!」
こんな風に思ったこと、ありませんか?
かつての私も同じ悩みを抱えていました。
特にリスクや問題の報告が上がらず、
結果的に大きなトラブルに発展してしまった経験もあります。
でも、ある時気づいたんです。
部下が報告を上げてこない理由は、
部下だけにあるのではなく、自分の「あり方」にも原因があることを。
今日は、重要な報告があなたに上がってこない理由を3つ挙げ、
それぞれの対処法をお伝えします。
1. 報連相は当たり前じゃない
あなたは「報連相くらい、当然だ」と思っていませんか?
でも実は、部下にとって報連相は「当たり前」ではないんです。
彼らが怠慢だからでもありません。
上司の「報告を歓迎する姿勢」が感じられないと、
報告のハードルがさらに上がるのです。
たとえば、こんな部下の声を想像してみてください:
部下の心の声:
「こんな小さい問題、上司にわざわざ言う必要あるかな?」
「報告して怒られるくらいなら、自分で解決した方がいいかも」
ここでのポイントは、
部下にとってリスク報告は、上司に自分の弱みをさらす行為だということです。
評価が下がるリスクを抱えながら、
勇気を出して報告するには、上司の信頼が必要です。
解決法:
- 部下がリスク報告をした時には、「ありがとう」と感謝を伝える。
- 報告が遅れた理由を責めるのではなく、
「報告してくれたおかげで早く対処できる」と伝える。
→ これだけで、部下の「報告するハードル」がぐっと下がります。
2. あなたの態度が「バカヤローオーラ」を出しているかも
自分では怒っていないつもりでも、
表情や態度で「不機嫌オーラ」を出している可能性があります。
例えば、部下とのこんな会話を想像してください:
部下:「すみません、進捗が予定より遅れています……」
あなた:「は?それ、もっと早く言えなかったのか?」
部下の心の中はきっとこうです:
「やっぱり怒られる……次からはもう報告しないでおこう」。
解決法:
1.報告を受けたとき、深呼吸して一度心を落ち着ける。
2.できるだけフラットな表情で「なるほど、それで?」と続ける。
→ 怒りを抑えることで、部下は「次も報告していい」と思えるようになります。
具体的には、次のフレーズを試してください:
「なるほど、そういうことだったんだね。」
「それで、どうしたら解決できると思う?」
冷静な対応が、部下の心理的安全性を守ります。
3. 部下はあなたのような「リスク感知センサー」を持っていない
多くの管理職は経験を積む中で、
問題の兆候を敏感に察知するスキルを磨いています。
しかし、部下はまだそのセンサーを持っていないことがほとんどです。
ここで重要なのは、
部下が問題を察知する「視点」や「スキル」を育てることです。
解決法:
- 部下との定期的な1on1を実施し、
リスクに関する具体例を話し合う。 - 「このような状況を見つけたら、必ず私に報告して」と
具体的な基準を共有する。
→ 部下がリスクを察知する力を身に付けることで、
報告の質が向上します。
報告が上がらない理由を考える第一歩は「自分を振り返ること」
重要な報告があなたに上がらない背景には、
部下だけでなく、あなたの「あり方」も関係しているかもしれません。
- 部下の報告には必ず感謝を伝える。
- 報告時には怒らず、冷静に対応する。
- 報告すべき基準を具体的に共有し、部下の視点を育てる。
この3つのポイントを参考に、
まずは日常の自分の言動を振り返ってみてください。
小さな一歩でも、あなたの変化が部下の態度を大きく変えるきっかけになります。
最後に、私がよく言う言葉をお伝えします。
部下が変わるのを待つより、自分が変わる方が、早くて確実です。