コンサルタントの仕事は、形のない『知恵』や『解決策』を提供するものだ。
私自身がサービスを提供するとき、
報酬額によってサービスの質を変動させることは、プロフェッショナルとしてありえない。
しかし、報酬の違いによって、
サービスの量や幅、難易度はコントロールする。
例えば、10万円のプロジェクトでは基本的な分析に留まるが、
100万円のプロジェクトではより詳細な調査や複数回のワークショップを実施するなど、
サービスの範囲や深さを調整する。
特に、成果物を提供するのでもなく、
お客様へ知恵や知識の提供、アドバイスや協働思考(壁打ち)などを行う際は、
お客様の満足を客観的成果物で測ることは難しいため、
コンサルタントが提供する幅や深さのコントロール加減は必須である。
このことを理解せず、「報酬〇〇円でお願いします」と依頼いただくエージェントがある。
当然、エージェントもビジネスなので、私たちの報酬に手数料や経費をオンをする。
その上乗せ額がこちらの予想を超えて大きかった場合が問題だ。
お客様が支払っている金額は上乗せされた額だ。
支払った金額に見合った投資対効果を期待するのは当然だ。
ところが、コンサルタントの予想を上回る金額をお客様が支払っている場合、
前述のコントロール加減には狂いが生じてしまう。
エージェントの皆様には、クライアントが支払う金額と、
コンサルタントに支払われる報酬のバランスについて、
より丁寧な説明と合意形成をお願いしたいと考えている。
弊社もコーチやコンサルタントに仕事を依頼する際、
くれぐれも「齟齬」が生じないよう、気を付けなければならない。
私たち自身も、常に透明性の高い情報共有と、互いの期待値調整を心がけ、
関わるすべての人々が納得できる関係性を築いていきたいと考えている。
最新記事をメールでお知らせ!
✔ 無料
✔ いつでも解除OK
こちらから登録してください!