弊社は B2Bサービスが事業の9割を占める。
その中で、契約中または契約終了後、当該企業にお勤めの管理職の方から
「個人的にコーチングを受けたい」と相談いただくことがある。
本当にありがたいことだ。
この時、私は「コーチングフィー」をいただくことに、躊躇を感じてしまうことがある。
それまで関わった期間が長ければ長いほど、「情」が先行してしまう。
今が踏ん張りどころだよね。
もっと飛躍の可能性を持っているんだから、何とか応援してあげたい。
法人契約終了後も信頼して関係を継続しようとコンタクトしてくれる事への感謝もある。
「お金、いらないよ。」「成長・進化してくれると何より嬉しい。」
そんな風に思ってしまうのだ。
そして、今回もまた、そう口走ってしまった。
しかしすぐに反省した。
無料で行うことは、単なる私の自己満足であり、
「自己投資をしてでも成長したい」という人の気持ちを踏みにじっていることに他ならない。
金銭的取引があることで、コーチと対等の関係になれる。
自己投資していることで、本気度に拍車がかかる。
「自分でお金を払う」という行為は、お金がAからBへ移動するという物理的行為以上に、
支払う側にも、受け取る側にも、様々な「意味」を与える。
それを無視して、「お金、いらないよ」というのは、
本気で成長したいと信頼のドアをたたいてくれた人に対して、まったく失礼な行為である。
優しさは時に、一方通行になってしまう。
自分勝手な優しさは、相手を傷つけてしまうことにもなる。
自己満足の優しさにおぼれて周りを見失うのではなく、
常に、相手の気持ちの温度に配慮できる人間でありたい。
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