「どんどんと気づいたことを言ってね。
ずっといると、当たり前になって気づかないことがあるから。」
新しいメンバーがチームにやってきたとき、マネージャーはこんな言葉をかける。
そして、彼/彼女の純粋な違和感や経験を踏まえた進言があった時、
そのマネージャーの本性が露になる。
「まだチームのことをよくわかってないからね。」
「そういう考えもあるかもしれないね。考えておく。」
と、せっかくの進言をスルーしてしまうマネージャー。
口でどんなに「アイデア出して。意見を言って。」と言っても、
このタイプのマネージャーは、メンバーの意見を選別して、
自分の判断(好み)で受け入れるか否かを決めてしまう。
言外に、
『私のやり方が一番だ』という傲慢さや、自分とは異なる意見を発言するメンバーへの不信感、
あるいは面倒くささがにじみ出ている。
こうした態度は、せっかくの芽を摘み、メンバーのエンゲージメントと挑戦意欲を根こそぎ奪ってしまう。
「勇気を出して意見を言ってくれてありがとう。
全部を受け入れることは難しいかもしれないけど、
こういう提案はありがたい。」
とメンバーに感謝を伝え、前向きな検討を約束するマネージャー。
アイデアが採用されなかったとしても、
その理由を論理的かつ誠実に分かりやすく伝えてくれる。
アイデアの価値そのものは認められ、意見を言った自分は承認してもらえるので、
メンバーは次回の発言をさらに建設的なものにしようと前向きに考え、発言を躊躇することはない。
このタイプのマネージャーは、個人の考えに固執することなく、
むしろメンバーの多様な視点や斬新なアイデアを歓迎し、
それらを取り入れて常に「より良く、より新しい状況」を求めて考えをバージョンアップしている。
彼らはチーム全体で知恵を絞ることを楽しんでいる。
リーダーがいつも正しいとは限らない。
メンバーの斬新なアイデアが正しいとも限らない。
しかし、『転石苔を生さず』
変化を恐れず、常に新しい刺激を受け入れ、考え続け、新たな事にチャレンジし続けているチームは強い。
皆で考え、皆で発想を練り上げ、未来へ向かっているチームは強い。
さて、あなたはどちらのタイプのマネージャーに、より近いと感じましたか?
そして、あなたのチームは、新メンバーの意見を活かし、常に未来への挑戦を続けられる状態ですか?
もし、あなたのチームが『変化を恐れ、意見が通りにくい』と感じるなら、
それは組織の成長の機会を逃しているサインかもしれません。
多様な意見を活かし、自律的に成長し続けるチームへと変革するための一歩を、共に考えませんか?
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