マネジメント・リーダーシップ

変化を拒む部下の本音とは?管理職のための行動変容サポート術

「絶対に変えた方が良い。」 「今よりも数段良くなるに違いない。」

どんなに周囲がそう思っても、変化を受け入れない部下やメンバーはいませんか?
理屈では理解しているはずなのに、行動では全く示そうとしない。
自分なりの理由をつけて、変化を頑なに拒んでいる。

「なぜ?」

管理職や経営層の皆様は、そう思われることでしょう。
第三者から見れば、変化の先には今より良いことが必ずあるように見えるのに、なぜ彼らは動こうとしないのでしょうか。

実は、変化を受け入れない人たちには、共通する一つの理由があります。
それは、「変わらない方が都合がいい」からです。

たとえ、仲間から避けられる、後輩に追い抜かる、上司から度重なる注意を受けるなどの残念な状態であっても、
彼らには「変わるよりも変わらない方が都合の良い、その人なりの理由」が存在します。

それは、自分のプライドを守りたいのかもしれません。
自分のこだわりや価値観に執着しているのかもしれません。

周囲からすれば「そんなバカな」と思うようなことでも、当の本人からすると「失いたくない大切なもの」。
変化することでそれを失うのが嫌なのです。
変わりたくない人が恐れるのは、手に入るだろう「良いこと」よりも、
その人にとって「大切な何か」を失うことなのです。

では、失うことを恐れる人は変わることができないのでしょうか?
そんなことはありません。

人は、次の2つのいずれかの条件が満たされた時に、変化へ向かうことができます。

  1. 今その人にとって大切なものが、実はそうでもなかったとわかる。
  2. 今その人にとって大切なものよりも、もっと大切なものが他にあるとわかる。

こうなることで、今大切だと思っているものを手放す恐れはなくなり、自然と変化へと向かうことができるのです。

最もわかりやすい例は「失恋」です。
「美人で優しくて頭も良いA子ちゃんに失恋した。二度と恋なんかするものか!」
A子ちゃんに振られてなお、「思い続ける」という行動に執着していたのに、
ある日突然、「やーめた」となる、すなわち、「変わる」場合があります。
例えば、

  • A子ちゃんの好ましくない噂を耳にして一気に気持ちが冷め、新しい彼女を探そうと思った。
    (大切なものに対する見方が変わった)
  • 明るく可愛らしいB美ちゃんに出会い、A子ちゃんの事など忘れてB美ちゃんが好きで好きでたまらなくなった。(より大切なものが出てきた)

このように、大切だと思っていたことへの見方が変わるか、それに代わるものが現れると、
人はすんなりと行動変容へとつながるものです。

変わらない人には「変わりたくない、その人なりの合理的理由」があるのです。
その人たちに、変わった先に手に入る「新たな良いこと」をいくら言ったところで、
「失うことの恐れ」が勝っていたら、変化を期待することはできません。

新たな良いこと ≦ 失うこと
この状態のままでは、変化への一歩は踏み出せないのです。

だからと言って、「失うことより良いことの方が絶対に大きいよ」と頭ごなしに言うことは全く意味を成しません。それは個人の主観によるもので、その理屈が通るくらいなら、とっくに変化への行動を起こしているはずです。

変化を受け入れない部下やメンバーには、彼らなりの「合理的理由」があります。
それを無視して「変われ!」とするのではなく、少し遠回りでも、
彼らが失いたくないコト・モノの正体を知り、
それに代わるコト、またはそれに対する見方が変わるサポートをすることです。

そうすることで、人は必ず変わることができます。
急がば回れ。決してあきらめてはいけません。

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