マネジメント・リーダーシップ経営幹部育成

前例なき「緊急決断」を迫られたリーダーが持つべき唯一の羅針盤

事前の予備知識が何もない、緊急で下調べもできない、過去の他社事例もない初めての状況。
あなたは最終決定者として「決断」を迫られるとき、リーダーとして、何を軸に決断しますか?

信頼できる首脳陣とじっくり話し合う。
ディシジョンツリーを作成して、確率から図る。
専門家に委ねる。

いろいろありますね。
しかし、これらは判断の質を高めるための手段であり、意思決定の根幹となる判断軸そのものではありません。
判断軸とは、自分が信じられる「価値観」や「原則」のこと。
いわば、自分自身の「バイブル」です。

前例が役に立たない時代。
前例がない時代。
そのように、不透明な今の時代において、自分の揺るぎない判断軸を常に持っておくことは、非常に重要なことです。
また、組織のレジリエンスや方向性の一貫性を担保する上でも不可欠となります。

先日、「今、ここで決めてください。」と判断を迫られる場面がありました。
A or Bの話を聞いた時点で、どちらの選択が利するのか、全く見当もつきません。
しかし、私に迷いはありませんでした。

お客様にとって、世間にとって、自社にとって、そして、自分自身にとって、どちらのプロセスが「誠実」であるかと考えました。
この判断軸に照らせば、選択肢AとBの経済的損得ではなく、どちらが倫理的かつ長期的信頼につながるかは明確でした。

「誠実である」は、弊社バリューのひとつです。
最も語られやすく、しかし、実行が最も難しいコトのひとつだと思っています。

この「誠実」を判断軸として用いて、後悔したことは一度もありません。
なぜなら、自分にやましさが微塵もないので、正々堂々と必要な具体的な行動を考えることができるからです。

この判断軸は、リーダー自身の羅針盤であり、組織の短期的な利益に流されてはならない核心です。
不透明な時代において、この軸をメタ認知し、日常の意思決定で磨き続けることこそ、リーダーに求められる最重要の自己変革です。

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