マネジメント・リーダーシップ

メンバーが成長しない理由:「体験」と「経験」を分ける上司の対話術

「可愛い子には旅をさせる」ではありませんが、メンバーの成長を望む時、できるだけ多くの経験を積んでほしいと、それに適した場面やチャレンジできる舞台を用意するなど、「経験の場」を積極的に与えようと考えるものです。

ところが、たくさん経験しているのに成長が思ったほどではない。
成長が止まっているように感じる。
それはもしかしたら、あなたは経験を積ませているつもりでも、メンバーは経験をしておらず、体験しかしていないのかもしれません。

体験とは、見たり聞いたり、行動そのものを指します。
一方、経験とは、その体験を振り返り、意味づけ、知識やスキルとして身についたものです。
つまり、行動の結果として生じた『内省と学びの定着』を意味します。

ではどうすれば「身につく」のでしょうか。
上司として、メンバーが単なる体験ではなく経験に昇華できるよう、何ができるでしょうか。

その最も効果的な手段は『対話』です。
議論でも指導レクチャーでもなく、『対話(※)』です。
ここで言う対話とは、表面的な進捗確認ではなく、内省を深掘りし、メンバー自身が気づきを得るための、質の高い相互作用を指します。

経験は、上司や仲間等(環境)との対話(相互作用)によって生まれやすくなります。
多くの体験があるにもかかわらずメンバーの成長が滞っているなら、それは、ただ場を与えただけで、最も重要な対話の時間を整えていないからかもしれません。
メンバーの体験を組織の成長資産(経験・智慧)に昇華させるため、上司は日々、メンバーとの対話の時間を大切にしなければいけません。

そのための「対話術」「問いの力」を身につけたい!
という方は、お気軽にお問合せください。

関連ブログ(※) 『対話の力』  『事例紹介:ガチンコ対話』

『組織を強くする実践知』
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