採用に苦慮している企業様は、実に多く存在します。
SNSでの打ち出し方、エージェントの使い方、良い人が集まるための見せ方など、採用の専門家を求めるニーズは高まっています。
しかし、戦略人事立場から言わせていただくと、採用を考える前に、「人が辞めない」「人が育つ」組織であることが大前提です。
求職者が企業に求めるのは、給与やポジション、福利厚生などの募集条件に書かれていることだけではありません。
ここでどれだけ成長できるか。
自分のWillやWantはこの企業で手に入るのか。
自分の価値観にマッチした働き方ができるか。
これらの問いに対する答えこそが、給与やブランド以上に、企業が提供すべき『真の価値』となっています。
実に多種多様な選択肢で、求職者は企業を品定めします。
SNSや転職サイトの「口コミ」は重要な情報源です。
実際にそこで働いていた人たちの生の声ですから、評判が悪いものは、最初から選択除外対象となる確率大です。
つまり、良い人材に来てほしいと思うなら、今の土壌を整える方が先だということです。
今いる人たちがイキイキしている、成長している。
その様な組織は、お客さまや取引先を通じて評判は高まります。
また、社員が自慢できる会社であれば、仲間内やSNS投稿も、自然と「良いコト」が広がります。
いかに採用のプロと言われる人が良い人材を獲得したとしても、それはあくまでスタートであり、目的は「採用」ではなく、その人材が、企業で活躍してくれることです。
更に、さっさと辞めてしまうのではなく、一定年数在籍の上、今以上に良い組織作りに貢献してくれる事です。
採用ばかりに意識が向いているのは、目先の対症療法を行っていると言ってもいいかもしれません。
真の目的を中長期目線で考えた時、まず取り組むべきは、採用よりも土壌を整えること。
すなわち、組織風土をより良いものに整えていくことです。
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