「今年の新人はイマイチなんだよね」
「この頃の若手メンバーはピリッとしないんだよね」
「マネージャーになりたがらないヤツが多くってさぁ」
こんなお声をよく伺います。
今に始まったことではなく、
ずっと昔からあちらこちらで言われてきていることですね。
じゃあ、イケてる新人やピリッとした若手ははどこへ行ってしまったのでしょう?
マネージャーになりたいと自ら手を上げる人はあなたのところにだけいないのでしょうか?
こういう存在の絶対数が、世の中全体で減ってしまったのでしょうか?
イケてる新人がいないのは、イケてる上司や先輩がいないからです。
ピリッとした若手がいないのは、ピリッとした上司や先輩がいないからです。
マネージャーになりたいと手を上げる人が少ないのは、
こんな風になりたいと思える輝くマネージャーがいないからです。
つまりはボヤいているあなたにも責任の一端はあるということです。
「中堅層がマネージャーになりたがらなくって、本当に困っているんだけど」
とご相談をいただいたことがありました。
そこで既任のマネージャーさん達にインタビューを行ったところ、
その大半が「マネージャー職にやりがいや魅力を感じない」と答えたのです。
これでは中堅層が手を上げるわけがありません。
因果応報。善因善果。悪因悪果。
新人がイケていないのも、ピリッとした若手がいないのも、
マネージャーになりたい人が少ないのも、
その対象層だけの問題ではなく、組織全体の問題だということです。
活性化した組織であれば、一人暗く沈んだまま居続けるのは難しく、
そういう人も徐々に元気になっていくでしょう。
暗く沈滞した組織であれば、どんなに元気な人であっても、
よほどの事でない限りはやがて共に沈んでいくか、
そこを離れていくかのどちらかでしょう。
周囲を元気に前向きにしたいのであれば、
その対象となる人たちだけに目を向けて発破をかけるのではなく、
その人たちの周囲をも含めた影響下にある全体に気を配ることが必要です。
そして何より、あなた自身が憧れられる存在、周囲を元気にする存在、
一緒に仕事をしたいと思われる存在になることが何より大切です。
例えば大谷翔平選手のように。
周囲を嘆く前に、まずは自分を輝かせましょう。
あなたが輝く存在になる事で、周囲を照らし、惹きつけ、
周囲をも輝かせることができるのです。