「彼は確かに優秀だ。ずば抜けている。
でも、ダメなところもいっぱいある。
彼が成果を出せているのは、彼を支えているA君やBさんがいるからだ。
彼の評価をAにするなら、A君やBさんの評価だってAにすべきだと僕は思うんだ!」
顔を真っ赤にして熱く語るマネージャー。
話を聴きながら
「随分と成長したもんだ。私のおかげ?」
と心の中でほほ笑んでいました。
評価の考え方は会社によって異なります。
彼の会社には、その会社の「方針」がある。
ですから、一概に、「良い・悪い」を論じることはいたしません。
しかし、私が考える評価は「成果(結果)」に対してではなく、
「成長の幅」に対して、「認める」ものにしたいと思っています。
そうすると、「評価」という呼び方に「ズレ」があるので、その呼び方も変更しても良いと思っています。
90点をコンスタントに取り続ける人は素晴らしいです。
見えない努力や工夫、自己更新があるに違いありません。
だから、その「結果」は尊重しなければなりません。
しかし、「育成」という観点では、成果だけでは見えない「変化」にも目を向けたいのです。
30点の人が60点になった時、90点の人にはまだ及びません。
しかし、30点の成長幅をどのように捉えるか。
その「成長」を認め、更なる成長に繋がる後押しをしたいと思います。
個人が出した結果だけを比較して評価するのではなく、
人の成長を後押しするために、何を認め、何を促すのか。
私にとって評価は「育成のため」にあります。
だから、「結果」だけではなく、「成長の幅」や「スタンス(あり方)」など、
幅広い観点で人を見たいと考えています。
「A君もBさんも、泥臭い仕事もだって、一瞬躊躇するようなことだって、
嫌な顔一つせず、一生懸命取り組んでいる。
そういう子たちを認めないで、何が『評価』なんだ!」
そう叫ぶ彼は、少し前までは、そんなことを言うタイプではありませんでした。
このマネージャーが成長したのは、
普通にやっていれば人並み以上に結果が出せる、その結果に対してではなく、
「プロセス」「あり方・考え方」の「成長幅」に対して、
徹底的に周囲から問われ、彼自身が考え、行動してきた結果(成果)だと思います。
評価は何のために存在するのか。
評価という仕組みを使って会社(経営者)は何をしたいのか。
そこがしっかりと定まり、働く人達がそれを理解・納得することが出来れば、
「こんな評価、おかしい!」という声は聞こえなくなってくるのではないでしょうか。
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