私はこれでも一応、社長なので、「社長」と呼ばれることがあります。
例えば銀行さん。協力会社さんなどなど。
研修やワークショップで登壇した際には、受講生の方に「先生」と呼ばれることがあります。
「社長」の時も、「先生」の時も、どちらの時にも私はこう言います。
「ごめんなさい。タイトルではなく名前で呼んでくださいますか。その方が、親近感が湧くので。」
「社長」「先生」はあくまでもタイトルであり、私個人を指すものではありません。
タイトルだけで呼ばれると、何だか私はとてもムズムズします。
私がタイトルのある方をお呼びする時には、タイトルだけということは決してありません。
お名前でお呼びするか、お名前+タイトルにするかのどちらです。
大企業の社長さんであっても、「田中さん」「佐藤さん」とお名前だけでお呼びすることは多々あります。
人生の師と仰ぐ先生は、「北川先生」とお声がけします。
大好きな茶道のお師匠先生も「青井先生」です。
ちなみに、先輩を「先輩」と呼ぶこともなく、「加藤先輩」「鈴木さん」などそれぞれです。
タイトルだけで呼ばれることに慣れている人は何も感じないかもしれません。
一方、タイトルだけで呼び慣れている人も、もしかしたら感覚がマヒしているかもしれません。
是非一度、ただ「社長」とタイトルだけで呼ぶ呼び方から、「〇〇社長」または「〇〇さん」と名前を前につけてみてください。
〇〇課長、〇〇部長、〇〇リーダー。いずれも同じです。
きっと、名前を前につけて呼んだ時、ただタイトルだけの時には感じられなかった、相手との心の距離の近さを感じるのではないでしょうか。
タイトルはあくまでも役割を指すもので、その人個人を指すものではありません。
呼びかけ方ひとつで、相手との関係性まで変わってくるかもしれません。
そう。名前は大切。呼びかけ方は大切なのです。
タイトルだけで呼ぶのではなく、お名前+タイトル+愛情(タイトルはなくても本当はいいのですけどね)で呼びかるようにしてみませんか。