組織開発

チャレンジするチームの作り方

「メンバーがチャレンジしない」
「もっとチャレンジングなチームを作りたい」

とメンバーがチャレンジしないことを悩むマネージャーは、
メンバーをどうにかしようと考える前に、
チャレンジしたいと思える環境を整えているかを振返ってみましょう。


若い頃の私は、怖いもの知らずのチャレンジャーというか無謀でしたが、
それを温かく見守ってくれた上司や先輩がいました。
危なっかしいと思えばアドバイスをくれ、
うまくいかなくて泣きじゃくる私を励まし、
再チャレンジの機会を作ってくれました。
私がスゴかったのではなく、そんな素敵なチームにいたからこそ
怖れを知らずチャレンジできたと思います。

上司だけでなく、先輩だけでもなく、
チームがチャレンジする私を見守ってくれていました。
私の先輩からの依頼で隣のチームの先輩までもが
私のチャレンジのために大きな時間を割いて協力してくれた時は、
自分のためだけでなく皆さんのためにも何とか頑張らないと!
と勇気100倍、エネルギー100倍だったことを覚えています。

チャレンジしている私をチームは決して一人ぼっちにしなかった。

だから、一人でチャレンジしているという孤独感は全くなく
たたまた表舞台に立っているのが私で、
でも、チームのみんなと戦っている、そんな感覚がありました。

隣のチームの先輩までもを巻き込んでの私のチャレンジは、
見事失敗に終わりました。
(考えてみると、私のチャレンジは失敗の方がはるかに多いのですが)

結果を伝えるのが申し訳なくてなかなか言い出せない私に、
当時の上司は私の気持ちを察し、
チームでリベンジミーティングを開いてくれました。
私が悪いと誰も言わず、チームと自分たちに何が足りなかったのか、
こうすればもっと上手くいったのではないか、
結果は残念だったけどこの部分の経験は財産になったよね
、など、
とても前向き&楽しいミーティングでした。
そして何より嬉しかったのは、
「チーム最年少の尾藤がこんな大きな案件にトライしたんだから、
俺たちも負けてられないよな!」と、チャレンジした結果ではなく、
その行動そのものを認めてくれた
ことでした。

① チャレンジする勇気をチームのみんなで称え

② チャレンジの過程における行動をチームみんなで温かく見守り、時に必要なサポートをし

③ 成功したらチームみんなで喜び

④ 失敗したらマネジメント側のサポートに足りない点はなかったかを反省し

⑤ 上手くいかなかった要因をチームの学習材料として、みんなでしっかりと振り返り

⑥ 何度でも、誰でもが、再チャレンジできるチーム環境をつくる

チームメンバーがチャレンジしない、できないのは、本人の意欲・能力以上に、
「チャレンジしたい!」と思えるようなチーム環境を作れていない
マネジメント側の責任によるところが大きいのだと思います。

このチームでは何度でもチャレンジできる。

チャレンジすることで成功しても失敗しても、
その一つ一つが自分とチームの成長材料となる。

そんな風に一人ひとりが心から思うことができれば、
チャレンジそのものは特別なことではなく、
ごく普通の日常行動となって、
常に新陳代謝が活発に起きているチームになっていくのではないでしょうか。

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