昨年5月31日付でそれまで勤めていた会社を退職し、2016年6月1日にインフィニティ号が本格出航して丸一年が経ちました。
本当の意味でちょうど1年か・・・。と思っていた時、期せずしてこんなメッセージを受け取りました。
Life is a journey of no return.
「船の最後尾で航跡を見ているといつも思う。船は前へ進んでいてあの同じ波のところへは二度と戻れない。人生と同じ。だから・・・。ためらってないで、迷ってないで、思ったら前へ進んで。行っちゃえ!行っちゃえ!」
素敵なメッセージを受け取りながら、私はもう少し違うことを考えていました。
あの航跡があるから今、船はここににいる。ここまでの航跡が迷ったモノだったり間違えていたりしても、それまでの歩みがあるから今、ここにいる。人間も同じ。組織も同じ。失敗したり間違えたり、時に道を踏み外したり。それでもいろんなことが積み重なって今がある。だから、過去のちょっとばかり恥ずかしかったり痛かったりする自分(組織)もしっかりと愛してあげよう。だってそれらが皆、今を形作る栄養分となってくれているのだから。
そんな折、過去にお手伝いをしたことがある企業様の不祥事がニュースで大きく取り上げられていました。
これまでの私だったら、「だからマネージャーはしっかりね!とあれほど研修で言ったのに・・・」」と思っていたかもしれません。しかし、今回は違いました。
「あの時のメッセージはしっかりと伝えきれていなかった。私の力不足。せっかくお手伝いの機会を頂いていたのに、問題が起こってしまって、人材育成に関わらせていただいた一人として大変申し訳ない。」
綺麗ごとでも何でもなく、本当に心からそう思ったのです。
それでも・・・
Life is a journey of no return.
大きな事も小さな事も、どんな事もすべてを糧にしてひたすら進んでいこうと思います。