いつもマネジメント側の視点での投稿ばかりですので、今日はメンバー視点での投稿です。
私、マネージャーとしてはかなりのブラック時代を永く過ごしましたが
メンバーとしても、上司から見て決して「扱いやすい」メンバーではなく、
どちらかと言うと、「部下にしたくない」人材だったのではないかと思います。
仕事は人並みに以上にしっかりとしますが
とにかく生意気。
上司を露骨に馬鹿にする。
自分より仕事ができないと思いきや、相手にしない。
などなど。
本当に嫌なヤツでした。
当時の上司の皆様、本当にごめんなさい。
しかし、そんな嫌な私にも、上司を見極める際の一定の基準がありました。
それは、「仕事の出来不出来で私を判断するのではなく、私の価値観を尊重してくれる人」を上司として尊敬していたように思います。
そこそこ成果を出していた私は、多少生意気な言動をしても
あまり注意をされることがなく、中には私の機嫌を取っているのかと
思えるような発言をする上司もいました。
そういう人は完全無視。
そうではなく、私が大切にしている仕事のやり方、
お客様との接し方、家族への想いなどなどを尊重してくれる上司は
多少仕事が???な部分があったとしても好感を抱いたものです。
特に、雇用機会均等法2期目で入社、実質的には初代男女同一労働の
環境へ身においた私は、
先輩女性社員には相当いじめられたし、女の営業はいらないと露骨に言われたり、
今では考えられないような悔しい思いや歯がゆい思いもたくさんしました。
悔しくて悔しくて眠れなった日や、その思いをどうしようもできなくて
上司に真正面からぶつけて泣きじゃくったこともありました。
そんな私を「女は全く・・・」と一言で片づけるのではなく
真の思いを汲み取り、真心で接してくれた上司には
生意気な私も自然と心を開き、上司部下であった期間の長短を問わずに
ずっと近況を報告したい、自分の成長を見ていてもらいたい上司だったと思います。
はてさて、そんな私みたいに面倒くさい部下はそんなにたくさんいませんが、
それでも私は手のかかるメンバーに対して、かつての私の上司のように
正面から向き合ってきたかというと、疑問符がたくさんついてしまうのです。
往々にして人は、昔のことを忘れてしまう。
自分が一般職の時にしたあんな想いやこんな想い。
マネージャーになったら自分のメンバーにはこんな想いはさせない、
と誓っていたはずなのに、いつの間にか忘れて自分も・・・
日々の忙しさに追われるばかりでなく、時には若き日の自分を思い出し
あれやこれやと考えをめぐらせることも大切ですね。