禅語から学ぶリーダーのあり方誰だって変わることができる

「放下着」固定観念を手放そう

昨日の茶道のお稽古でのお軸は「放下着」でした。

「ほうげじゃく」と読みます。

「下着を放つ」ではありません。そんな笑える禅語だったら、それはそれで面白いですが。

 

放下とは「捨てる」という意味。着は強調を表す助詞です。

「捨ててしまえ!」という強い意味になります。

何を捨てるのか。

様々な執着。思い込みやしがらみ。ねばならないという価値観などなど。

何のために捨てるのか。

もっと自分が成長するために。周囲との関係性をより良くするために。もっと身軽に生きるために。

 

お軸の説明を先生からいただいた後、ちょっと雑談。

私はお酒で酔っぱらった事がない。高校生の時、3歳上の姉がべろんべろんに酔っぱらった姿を見て、父が激怒したこと。その姿を見て、私もみっともないと思ったこと。だから、私は絶対にあんな風にはならないと決めていて、お酒を飲む時も相手が誰であろうとどこか気が張っているので酔わない、絶対に乱れないという話をしました。

すると先生がおっしゃいました。

「あらまあ。何十年それ背負ってるの? 降ろしちゃいなさいよ。」

それを聞いて、お稽古仲間のみんなが一斉に「放下着!」と笑いながら言いました。

 

なるほど!

お酒を飲んで乱れてはいけないという思いが強すぎて、楽しいはずの場を、もしかしたら私は半分くらいしか満喫できていなかったかもしれません。あの時の父の形相が忘れられず、親に恥をかかせてはいけないと強く思いすぎていたのかもしれません。

一方、男性であれ女性であれ、お酒で乱れてしまった人を快く思わない自分がいることは事実であり、お酒に飲まれて醜態をさらしたくないとの思いもあります。

みんなに笑顔で「放下着!」と言われた時、「酔っぱらって迷惑かけても、少々みっともなくても、それも私だからいいのかもしれない。うん。捨てちゃおう!」と思うことができました。

 

何を捨てるのか。何のために捨てるのか。人によって様々です。

放下とは、その人の生き方、生きる姿勢そのものなのかもしれません。

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