マネジメント・リーダーシップ

対処療法ではなく根本解決を目指せ

「Aさんがオーバーワークで大変そうなので手伝ってあげてください。」

このリクエストに対して、
純粋に手伝う、Aさんの仕事を誰かに分担するなどは
一時的にAさんが楽になる事はあっても根本解決にはなりません。
すなわちこれらは対処療法でしかありません。

業務知識が追い付いていない。
使用PCが度々フリーズして支障が起きている。
Aさんに指示を出している上司の仕事配分に無理がある。
所属チーム全体の皺寄せがAさんの集中している。

Aさんが大変な状況の陥っている理由はどこにあるのか、
その原因を突き止め、そこを解決していく事が完全解決に繋がります。

Aさんは仕事が遅いから。
Aさんはすぐ混乱するから。

こんな風に個人の問題として終わらせてしまう事は簡単です。
実際、個人に起因する問題の場合もあります。
しかし安易にそう結論付けるのではなく、
個人の問題ではなく組織の問題ではと考えてみるのがマネージャーに必要な視点です。

そのように物事を見た時、
個人の問題よりも組織の問題であることの方が圧倒的に多いですし、
恐ろしいほど根本解決がされておらず、
対処療法で根本の問題をスルーしてしまっている事に気がつきます。

何か問題が起きた時、
対処療法ではなく根本解決を目指しましょう。
個人の問題として犯人捜しをするのではなく、
組織の問題として「何があれば良いか」と考えましょう。

そうすることで今以上に個人は成長し、組織は大きくなるに違いありません。

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