管理職の仕事は結果を出すことです。
ただ結果を出すのではなく、人を介して結果を出す。
人とはメンバーのこと。
つまり、メンバーを介して結果を出すのが管理職の仕事です。
そのためにはメンバーを育て、適切にマネジメントすることが必要です。
育てるとは、単に仕事量を増やせる、難易度の高い仕事ができるようになること
ではありません。
それではたとえて言うならば、英語学習塾の生徒に英語の点数が上がるよう
塾講師が一生懸命指導しているのと同じです。
上司の役割は単科講師のそれとはまったく違います。
メンバーのポテンシャルを把握し、
メンバーの性格を把握し、
適性は何か、どこを活かせば輝けるか
褒められて伸びるのか、競わせた方が良いのか、
それら一人一人に合わせてシナリオプランのもとに
メンバーが育つための仕組みを整え、
必要な責任と権限とともに活躍の場を与える。
それが育てることであり、マネジメントです。
マネージャーはマネジメントする人ですが、
最低限必要な力は「人を見る力」です。
メンバーの資質、性格、ストレッチポイント、モチベーション源泉など、
人(対象)を知らずしてマネジメントは不可能です。
自分は適切にマネジメントできているかを考える時、
コミュニケーション力、問題解決力、決断力や実行力など、
いろいろな「力」を考える人も多くいます。
しかし、まず最初に磨くべきは「相手を正しく見る力」です。
もし、自分のチームが上手くいっていない。
メンバーがなかなか育たない。
少しでもそう感じるなら、あなたの「相手を見る力」は適切であるか、
そして正しく育成&マネジメントができているか
自らを振返りましょう。