「感情で指導するリーダー」が陥る罠とは？
都内某所の工事現場での出来事。
大型工事車両が行き交う中、
交通整理をしている男性が目に入りました。
日常の光景ですが、
その場面には「えっ？」と感じる異変がありました。
若い現場リーダーと思しき男性が、
年配の男性を大声で怒鳴っていたのです。
「そんなんじゃ通行人にわかんないだろう！」
「ちゃんと状況見てやれよ！」
「こんなこともできないのかよ！！！」
年配の男性は何度も頭を下げ、通行人にまで謝っていました。
ただ通りすがっただけの私ですが、その様子に胸が痛みました。
指導とは「感情をぶつけること」ではない
確かに、年配の男性の動きには改善すべき点があったのかもしれません。
しかし、若いリーダーの怒声は周囲に不快感を撒き散らしていました。
これは工事現場に限ったことではありません。
デパート、病院、職場
似たような光景はどこにでもあります。
指導者が感情をぶつけることで、以下のような悪影響が生まれます：
- 部下が萎縮し、本来の力を発揮できない
- 現場の雰囲気が悪化し、士気が低下する
- 指導を受ける側が成長を阻まれる
感情に任せた指導がもたらす「影響」とは？
私たちが忘れてはならないのは、
「指導とは相手の成長を願う行為」であるということ。
怒りや苛立ちをぶつけることは、
決して指導の本質ではありません。
では、どうすればいいのか？
- 冷静に状況を伝える
「どうしてこのタイミングで人を通したのか？」と、
まず相手の考えを聞いてみる。 - 具体的な改善策を示す
「次からはこうすると安全だよ」と、
相手がイメージしやすい言葉で伝える。 - ポジティブな視点を持つ
「少しずつ慣れていけば大丈夫」
という励ましの姿勢を忘れない。
あなたの指導スタイルを見直してみませんか？
感情的な指導に陥る理由は、
指導者自身の「満たされなさ」にあることが多いのです。
忙しさやプレッシャーで、余裕をなくしているのかもしれません。
自分の指導スタイルを振り返ることで、
部下の成長だけでなく、
自身のリーダーシップにも良い変化が生まれます。
今日から感情をぶつけない指導を始めてみませんか？
それが、あなたの職場を「人が育つ場」に変える第一歩です。
