職場では「怖い」「厳しい」というイメージで通っているマネージャー。
初めて会った時も眉間に皺を寄せて厳しい表情でしたが、
実は少年のような笑顔を持つ、とても素直なAさんです。
その厳しく近寄りがたい態度のせいか、
自分の言っていることもなかなか部下に伝わらないし、
コミュニケーションがうまくいかないことによる弊害を
色々と味わっているようでした。
「職場に自分のファンをたくさん作ればいいですよ。」
最初、ポカンとしていたAさんですが、私が言いたい意味は分かったようです。
「手始めに、みんなに『ありがとう』をたくさん言ったらどうでしょう。
ファンはありがたい存在です。
どんな時にもファンは味方でいてくれます。
『ありがとう』を伝えて余りあると思うのですが。」
「Thank youじゃダメですか?
いきなりのキャラ変だとみんなもビックリするだろうし、
僕も恥ずかしいし・・・」
「『ありがとう』の方が「伝わり」ますよ。
みんなビックリしても、3日で慣れます。
恥ずかしいのはAさんだけで、周りはいつまでも気にしないから大丈夫!」
私の言葉に意を決したAさん。
「分かりました!今から『ありがとう』と言います!」
キャラ変の恥ずかしさよりも
自分のチームを何とかしたい、その熱意が勝ったのだと思います。
メンバーに対しても、お客様に対しても、協力会社でも、
考え方は同じです。
「自分のファンをたくさん作る」
自分のファンになってもらうにはどう行動するか。
自分の大切なファンにはどう接するか。
自分のファンになってもらうことが出来れば、
多少の無理なお願いでも「一肌脱ぐか!」となるものです。
理屈やポジションパワーでゴリ押しするのではなく、
心で動いてくれるファンづくりに日頃から取り組むことにより、
日常はもちろんの事、いざと言う時にも
あなたのファンが、間違いなくあなたを助けてくれるのです。
自分のファンをたくさん作る。
それは周囲を大切にするということに他なく、
あなたが周囲からどれくらい愛されているかのバロメーターでもあります。
あなたには、あなたを応援してくれるファンがたくさんいますか?