「楽しみの欲求」が部下育成に与える影響
人間にはさまざまな欲求がありますが、特に「楽しみの欲求」は部下育成において重要な役割を果たします。
「楽しみたい」というシンプルな感情が、やる気や生産性を大きく左右するのです。
楽しみの欲求とは?
こどもは楽しみの欲求の塊です。
子供を見ていると、楽しみの欲求を満たすことに生懸命な様子がよくわかります。
「ブラタモリ」で、タモリさんが歴史や地質学について語る姿を見たことがありますか?
知識を追求する楽しさが彼の興味を支え、視聴者にも伝わる魅力を生み出しています。
スポーツ観戦で大盛り上がりしている若者たちは、まさに楽しみの欲求を満たしている真っ最中かもしれません。
意外に思えるかもしれませんが、同様に、部下が仕事を「楽しい」と感じられる環境を作ることは、部下育成と目標達成において欠かせません。
「楽しみの欲求」の本質とは?
「楽しみの欲求」は読んで字のごとく、楽しみたい です。
しかし、これは単に笑ったりエンターテインメントを楽しむだけでなく、以下のような幅広い行動を含みます。
新しい知識を得る(例: 学ぶ楽しさ)
趣味に没頭する(例: 好きな活動に集中する)
ワクワクする未来を想像する
「今からどうなるか、ワクワクする」
「めっちゃ楽しい」
などの表現をよく使う人は、楽しみの欲求が強いのかもしれません。
好きなことをしている時は時間を忘れるというのも、楽しみの欲求が満たされている至福の時間を過ごしているからに他ありません。
知識欲というのは、実は楽しみの欲求です。
本来、人間にとって「学ぶ」ことは楽しいことなのです。
「教えて教えて」「なんで?」「どうして?」と小さな子供が質問攻撃してきます。
あれはまさに「知りたい」「学びたい」という知識欲、すなわち楽しみの欲求を満たそうとしている姿に他ありません。
「でも、僕、勉強嫌いですから!」というあなた。
それは、経験(学校やそれに似た環境)の中で、成績で順位付けられたり、満点でないことをとがめられることで、力・価値の欲求が阻害されたり、または一定以上の時間を机に向かうことを強いられることで、自由の欲求が阻害されたり、そのようなことが原因で、後付けで勉強が嫌いと感じているだけで、本来、人は、「知りたい=学びたい」という欲求は誰しも持ち合わせているのです。
楽しみの欲求が強い人は、どんなことでも楽しみたいと思うようです。
ですから、仕事であっても、一見つらいと思われる筋トレであっても、その人にとって「楽しみながら」できるのであれば、喜んで取り組むことができるようです。
ゲーム感覚で学べた。
「筋肉は裏切らない」のように楽しんで筋トレ。
真正面から取り組むよりも楽しみながら行うことで、結果的に、より望ましい結果が出ることも多くあるようです。
楽しみの欲求が強い人は、不真面目だとか、お調子者だとか言われてしまうこともありますが、決してそうではありません。
その人それぞれの満たし方=楽しみ方に合わせて物事に取り組むことで、大きな結果を望むことが可能です。
部下育成で「楽しみの欲求」を活かす方法
管理職として、この欲求を理解し、部下の育成に取り入れることで、チームの成果を高めることができます。
実際の職場での成功例をご紹介します。
■ 成功例:楽しみを活かした役割分担
私が以前一緒に仕事をしたHさんは、「楽しみの欲求」が非常に強いメンバーでした。
彼の欲求を満たすために、私はたびたびプレゼン資料作成を彼に依頼しました。
PPT作成が上手だったし、言葉のセンスも良かったので、そのことを認め、お願いしました。
資料の出来上がりに感謝し、受注に至った際には、貢献を称賛しました。
結果、彼は、楽しみの欲求を満たしながら、力・価値の欲求も満たすことができました。
また、Hさんには宴会部長の役割も任せました。
場を盛り上げるのが好きなHさんにとって、この役割は「やらされ感」ではなく、楽しみながらできる仕事でした。
結果として、職場の雰囲気も大きく改善しました。
■楽しみの欲求が小さい私の場合
私の楽しみの欲求の器は、湯飲みサイズでさほど大きくはありません。
ですから「ウキウキ、ワクワク、なんか楽しいことしたいな」というのはあまりなく、「キャハハな場」は、逆に満たされ過ぎてコップから溢れ出し、疲れてしまいます。
楽しみたい人から見ると「堅物」「つまらない人間」と見えるかもしれませんが、私的にはそれで充分なのです。
管理職としてのヒント:部下の「楽しみの器」を知る
部下一人ひとりの「楽しみの器」の大きさや特性を理解することが大切です。
例えば大きな器を持つ部下は、新しい挑戦や多様なタスクを楽しむ傾向があります。
特定の分野で深く没頭することに喜びを感じる人もいます。
それぞれの特性に合わせたタスクや役割を提供することで、モチベーションを高めることができます。
明日へのステップ:次は「自由の欲求」を学ぶ
明日は「自由の欲求」についてお話しします。
自由を求める部下とうまく付き合う方法を知りたい方は、ぜひご覧ください!
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