朝ドラを見ていると、幼い頃の古関裕而さん役の子役ちゃんが、
お友達にこんな事を言っていました。
「人よりほんの少し努力することが辛くなくて、
ほんの少し簡単なコト。
それが得意なコトだって、先生が言っていた。」
そうです。その通り!
でも思うのです。
人よりも辛くないとか、簡単とか、
普通はわざわざ比べたりもしないですから
気がつかない、分からないのでは、と思うのです。
更に!
得意なコト、強みというのは、
つまり、辛くないとか、簡単とか、
本人にとっては「当たり前」の事なので、
普通にできていたり、それこそほんの少しの努力でできてしまう、
つまり、苦労したり、困難を乗り越えて、
といったものではないので、
「得意」とか「強み」という風には感じない、分からないのではと思うのです。
例えば、私は色々な方から「よく気が利く」とお褒め頂きます。
けれども、私的には、全く「気が利く」というのがわかりません。
私にとってはいたって普通のことで、
わざわざ意識して周囲を観察したりしているわけでもなく、
ただ、センサーが反応するだけなのです。
例えば私の友人は、とても面倒見が良くて、みんなが慕う姉御肌。
ところが本人は、「面倒見が良い」という感覚は全くなく、
ただ、自分がそうしたいからしているだけだと言います。
彼女の面倒見の良さ、懐の深さはもう、天下一品の強みであり個性だと
誰しもが認めるところですが、当の本人は不思議顔。
「そう? 面倒見いい? うるさがられてないかと心配なんだけど。」
と笑います。
得意や強みは本人にとっては、「当たり前」に近いことなので、
他人よりもどうかということすら気がつかず、
したがって、自分では得意・強みと気がつきにくい、
他人から言われて初めて「そうだ!」とわかるものなのかもしれません。
「え~? そんなことないよ。」
と否定するのではなく、
「そっかぁ、これは私の強みなんだ。」
と素直に受け止めて、パワーアップさせていくのが良いのでしょう。
「私、強みとかないです・・・」
と下を向いているあなた。
それは、あなた自身が気づいていないだけで、
他人から見たら、あなたの輝く部分は必ずあります。
だから、他人から「ここが強みだね。」と言われたら
謙遜や否定はしないで、素直に受け止めましょう。
誰にだって強みはある。
ただ、意外にも自分では気づいていないだけなのです。