他課・他部門にライバル意識がある。同規模の競合他社にライバル意識がある。
ライバル意識を否定はしません。しかし残念なのは、ライバルから学ぼうとする意識が見られない時です。
「隣の課よりうちの方が全然いいよね。」「A社よりうちの方が良い提案だよ。」上司がこういう発言をしている場合、間違いなくその組織はうまくいっていない、
もしくは近い将来、必ず衰退します。なぜなら、現実を正しく見つめようとせず、
相手を否定する発言しかできない、あるいは相手と比較してささやかな優越感を得る上司がメンバーから尊敬を得られるわけがないからです。
「魚は頭から腐る」のと同様、リーダーである上司がメンバーの信頼や尊敬を得ていないチームに決して成功はありません。ライバルの良い所は素直に認めて学び、
そうでない所は反面教師として謙虚に学ぶ。それができて初めて「ライバル」であり、それができないのは、単なる競争意識むき出しの愚かな行為でしかありません。
いずれも上司のあり方次第でメンバーの態度、学びのスタンスは変わってきます。ライバルの失敗やネガティブ箇所を非難や否定をする前に、自らを振り返りましょう。ライバルの成功や優れた箇所から目を背けるのではなく、素直にそこから学びましょう。
そして、「ライバル意識なんて持っていない」「別に相手にしていない」と言っているあなた。もしそうならば、もっと素直に他課や競合など周囲から謙虚に学び、自分達の糧としましょう。あなたのチームが今以上に輝くのも、そうでないのも、上司であるあなたのスタンスいかんにかかっているのです。