人間力

成功に必要なたった一つのこと

成功し続ける人とそうでない人には決定的な違いがあります。一度の成功ではなく、成功し続ける人は皆、自分の損得を判断軸にしないということです。

メンバーから相談があったけど、自分の時間が取られるのは困るから別の人にお願いした。気が進まない仕事だけど、上司の機嫌を損ねたくないので引き受けた。お客様の無理な要求ではあるが、業績に響くのは困るので、メンバーに無理を強いた。

これらはすべて自分の得を考えての判断です。全くの不誠実な行動です。相手に対して不誠実なだけでなく、自分自身に対しても不誠実でしかありません。

成功する人は常に誰に対してもどんな時にも誠実であり、その判断軸は損得ではなく利他にあります。「この判断は誰にも恥じることのないものだ」と胸を言い切って言えるものであり、誰よりも自分に対して誠実なものです。

損得=自利ではなく、常に利己で判断できる誠実な人は、周囲からの信頼と尊敬を集め、それは多くの味方を自然と自分に引き寄せることとなります。どんなに優れた人も自分一人だけの力で成功をおさめ続けることは不可能であり、周囲の助けや応援が必要不可欠です。誠実な人はサポーターや応援団を日常から自然に増やすことができており、だから成功し続けることができるのです。

利他と自己犠牲は全く別物です。相手のために自分を犠牲にして頑張ることは、聖人君子でなければ続けることは難しいでしょう。利他を体現した象徴のように言われているマザーテレサや稲盛和夫氏も、他人や世の中のために身を捧げながら、そこに自分を犠牲にしているという気持ちは微塵もなかったと考えます。
利他で行動できる人は、相手や世の中のために考え動き、その結果、相手の幸せや世の中の繁栄を感じることで、自分自身の自己価値や貢献や愛や安心や平和など、様々な欲求を満たすことができると知っているから利他を判断軸に持つことができるのでしょう。
相手のためとはすなわち自分のため。すなわち、利他とは究極の自利だと私は考えます。

成功し続ける人が行っているたった一つのことは、利他であることです。あなたが成功したいと願うなら、誰に対しても、もちろん自分自身に対しても誠実な利他の人になることが、その近道なのです。

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