誰だって変わることができる

目標設定で陥りがちなコト

目標設定で大切なことは、「自分でコントロールできることを目標にする」ことです。
会社で1位の営業成績を取る。業界NO.1企業から受注する。
このような目標を設定することは普通にありますが、実は、適切な目標設定とは言えません。なぜなら、1位になるのも、受注するのも、すべてを自分でコントロールすることはできず、相手次第のところがあるからです。

だからと言って、このような目標設定してはいけないとは言いません。
このタイプの大目標を目指すなら、そのための中目標は自分でコントロールできることだけに絞ることが大切です。
1日5件の訪問件数を週3回以上行う。どのような商品説明も5分以内で起承転結を明確に説明できるようになる。など、自分自身の行動にベクトルを向けるということです。

少し前の話になりますが、平昌オリンピックで女子スピードスケートの小平奈緒選手が金メダルを獲得した時のインタビューがとても印象的でした。

金を獲ると絶対に口にしなかった小平選手。その理由を聞かれ、彼女はこう答えました。
「金メダルを獲るということは自分ではコントロールできないから。どんなに自分が頑張っても、他の選手がそれ以上の走りをしたら、金は獲れません。だから、金を獲るというよりも、自分が求める究極の走りをしようと、自分でコントロールできることに集中しました。」

金を獲るとか、一番になるとか、あのお客様からお仕事を頂くとか、売り上げを上げるとか、これら全て、私達が自分で直接コントロールできることではなく、相手あってのことなのです。それなのに、なぜだか私達は、自分で直接コントロールできないことにこだわり、そこで一喜一憂しているのです。本来は小平選手のように、自分でコントロールできることのみをしっかりと見据え、そこに力を注ぐことが大切です。

売り上げをあげようと、商品を買っていただこうと躍起になるのではなく、お客様のご要望を詳しくお伺いし、ベストのご提案をし、もちろん誰よりも詳しく、誰よりも丁寧に、誰よりも親切に説明し、対応し、心からお客様のメリット、笑顔を考える。私達ができるのはそこまで。そこから先の、商品を買う買わないかの決断はお客様がお決めになること。私達は直接コントロールできないのです。

だから、私達は常に自分で直接コントロールできることのみに意識を向け、その部分は必死で努力し、そこから先の結果は神のみぞ知る、くらいにゆったりと構えていれば良いのです。

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