「教える人が最も学ぶ」
これはよく言われることですが、実のところ、誰もが等しく教えれば学ぶかといえば、そうとは言い切れません。
教えることで学ぶ人と学ばない人の違いは、①教える相手にリスペクトがある ②教える相手の疑問や不安の種に寄り添っている ③「なんでわからないの？」的な思いを持たず、「どうすればわかってもらえるかな」のスタンスに常に立てている 、があるかないかです。
特に、③の視点は必須です。簡単に一度説明して理解できる人は、あなたが教えなくても、本を読んでも理解することができるでしょう。そうではない、理解に苦しむ人にいかりにかみ砕いてわかりやすく説明するかはあなたの腕の見せ所です。
この「かみ砕いて」ですが、難しいことをわかりやすく、シンプルに説明するには、真に理解できていなければできません。つまり、あなたに真の理解があるかないかで、説明がわかりやすいシンプルなものとなるか、そうではなく、書籍やネットにあるような難しい表現に終始した、一度聞いただけでは理解が難しいものになるかの違いがあるのです。
これは、実際に相手がいて初めてできることで、分からない人が分かるように教えることほど難しいものはありません。そこに取り組むからこそ、教える人が最も学ぶことができるのです。
教えることが難しい。面倒だ。そう感じる人は、教えることであなた自身が学んでいないからかもしれません。
教える人が最も学ぶのです。そう考えたなら、教えることは自身の学びを一層深めるとても効果的な取り組みだと言えるでしょう。
