マネジメント・リーダーシップ

部下が本音を話したくなる上司になる方法 

「部下が本音を話してくれない」
「部下の話が本音かどうかがわからない」

このような悩みを抱えている管理職の方は
多いのではないでしょうか?

一方で、「自分の部下は本音で話してくれている」という
上司もいらっしゃいます。

この違いは一体どこにあるのでしょうか?


部下が本音を話してくれない理由とは?

部下が本音を話してくれない理由は主に3つ考えられます。

1.ジャッジされる恐れ

部下が本音を話さない最大の理由の1つは、
「評価に影響するのではないか」という恐れです。

ネガティブな評価を受けるリスクは誰でも回避したいものです。
そのため、自分に不利になるかもしれない本音は、
あえて口にしないことがあります。

2.否定される不安

「そんな考え方じゃダメだ」
「自分の経験ではこうだった」
といった、否定と感じられる言葉が返ってくると、
部下は心を閉ざしてしまいます。


直接的言葉がなかったとしても、
上司が無意識に否定的オーラを発してしまえば
部下は敏感にそれを感じ取ります。


意見を受け入れてもらえないと感じれば、
次からは、本音を話そうとは思いません。

3.話が広まる懸念

上司に話した本音が部下にとって秘匿性の高い内容だった時、
「話の内容が他の人に漏れてしまった」
という経験があれば、部下はさらに口を閉ざします。

「この上司は信頼できない」と部下が思ってしまうと
部下が上司に本音をさらけ出すことは非常に難しくなります。


部下が本音を話したくない上司の特徴

これらを総合すると、部下が本音を話してくれない上司は、
「この人には話したくない」
と思われているということです。

では、どうすれば「話したくない上司」から脱却できるのでしょうか?

「この人になら話したい」と思わせる存在になることです。


部下が本音を話したくなる上司になるために必要なこと

部下が本音を話したくなる上司になるためには、
「聞き出そうとしない」ことが何より大切です。

無理に本音を引き出そうとすればするほど、
部下は警戒心を強めてしまいます。

こちらが聞き出すのではなく、
部下自らが自然に話したくなる雰囲気を作ることが重要です。

イソップ物語の『北風と太陽』のお話にある、
「太陽」になることが大切です。

そのためには「日常の聴き方」において、
以下の2つのポイントを意識してみましょう。

1.どんな話もまず受け止める

日常における、自分の話の聞き方を振返りましょう。

部下がどんな意見や考えを話しても、
まずは受け止める姿勢を見せましょう。

ここで重要なのは、あなた自身の意見や考えを挟まないことです。

「そんな考え方は違う」
「自分ならこうする」
といった言葉は一切不要です。

「ああ、彼/彼女はそう感じているんだな」と理解し、
部下が投げた言葉のボールを真正面で受け止めるイメージを持ちましょう。

受け入れる必要はありません。
ただ「受け止める」ことが大切です。

2.話してくれたことに感謝する

部下が話をしてくれることは、
決して「当たり前」ではありません。

話してくれたことに感謝の気持ちを伝えましょう。

「考えを教えてくれてありがとう」
「気持ちを伝えてくれてありがとう」

このような言葉をかけることで、
「この上司には信頼して話せる」と部下は感じるようになります。

意見や感想を伝えるのではなく、
「感謝の気持ち」を真っ先に伝えることが大切です。

意見や感想、部下の考え方が仮に間違っていたとしても、
話してくれたことに感謝し、
あなたが言いたい事は、その後に、言葉を選んで伝えましょう。


部下との信頼関係を築くために

信頼関係は、一朝一夕で築けるものではありません。

上司である日常のあなたの言動が大きく影響を与えます。

「この上司には本音を話しても大丈夫だ」と
部下が思える環境を整えることで、少しずつ関係は変わっていきます。

部下の言葉をジャッジせずに受け止め、
話してくれたことに感謝する。

この2つを普段から実践するだけで、
部下の態度に変化が見られるはずです。

本音を聞くことはゴールではなく、
部下が自分自身を表現できる環境を作るためのプロセスです。

ぜひ、意識して取り組んでみてください。


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