マネジメント・リーダーシップ人間力経営幹部育成

リーダーに求められる「議論の品格」とは?

真剣に議論しているときほど、言葉の温度が上がってしまうことがある。

議論の場で気をつけたいことのひとつに、
熱くなりすぎて、相手を攻撃してしまうことがある。

意見Aと意見Bが反対のものだった時、
その場で話し合われるべきは、
「意見Aを考えた根拠は〇〇である。
意見Bだと、△△の点で不都合が生じると考える。」
等の、客観的かつ合理的な内容でなければならない。

ところが、
「意見Bだなんて、マネージャーのくせにおかしい」
「意見Bを言うなんて、現場のことがわかっていない」
など、非論理的、非合理的であるばかりか、
相手の存在を否定、批判、攻撃してしまう言葉を発してしまう人がいる。

こういう意見が出ると、議論の場の空気は一気に悪化して、
有意義な話し合いは望めなくなる。

「私は、その意見に反対である」と、
自分と異なる考えに対して批判的見解を述べることは推奨されるが、
否定したり、異なる意見を述べた相手を攻撃するのは、
その論者の意見がいかに正論で優れていようとも、
その人の人間性が大きく疑われ、
その場にいる人の信頼や尊敬を失うことにもつながる。

一生懸命に議論していればいるほど、
持論に強い想いを持っていればいるほど、
こうした間違った言動に陥ってしまう場合が多い。

意見を戦わせることは学びになる。
でも、その矛先が「人」に向いた瞬間、
その人は「議論」ではなく「自己主張」の沼にハマっている。
自ら信頼と可能性を手放していることに、早く気づいてほしい。

議論の場でこそ、「違い」を尊重しながら意見を戦わせる。
その姿勢こそが、リーダーとしての品格を育てていくのだと思う。


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