誰だって変わることができる

【問題解決の鍵】あなたの「困った」は本当に「問題」ですか?

「あなたの問題は何ですか?」
研修やコーチングなどで、こう質問すると、様々な答えが返ってきます。

何度言ってもメンバーが理解しなくて、イライラしています。
会議が多すぎて、じっくりメンバーと向き合う時間が持てません。
経営の朝令暮改に、モチベーションがダウンしています。

日々、一生懸命に取り組んでいるあなたには、目の前にいろいろな問題があるでしょう。
しかし、ここに挙げられたことは、果たして「問題」でしょうか?

答えはNo!
これらはいずれも「問題」ではなく、あなたに起こっている「事象」にすぎません。
では、「あなたの問題」とは一体、どういう意味なのでしょうか?

それは、目の前に起こっている事象を解決するための、「あなたの課題」がすなわち、
「あなたの問題」と言うことです。

人は、困ったり悩んだりする出来事に遭遇した時、その事象を問題だと捉えてしまいがちです。
しかし、それらは「事象」であり、「あなたの問題」ではありません。

あなたの問題とは、その事象から良い方向へ向かうために、
「あなた自身が自分でコントロールできるコト」でなければなりません。
自分で直接コントロールできない事象にあれこれ思い悩んでも、解決には至りません。
「自分の課題=問題」は何かをしっかりと認識することから、問題解決は始まるのです。

何度言ってもメンバーが理解しなくて、イライラするのであれば、
この時、自分で直接コントロールできるコトは、メンバーへの伝え方や関わり方です。
「何回言ったらわかるんだ!」「真剣にやれ!」と声を荒らげたところで、
主導権をメンバーに渡したままでは、あなたのイライラが収まる可能性は不透明です。
それよりも、「どういう風に伝えれば伝わるのか」「彼/彼女に響くポイントはどこか」を考え、
自分が行動を変えてトライすることで、事象解決の主導権は自分側に握ることができます。
問題は「物わかりの悪いメンバーがいる」ことでも「イライラすること」でもなく、
「あなたが、メンバーが理解できる伝え方をうまくできていない」または、
「理解が遅いメンバーに対して、あなたが、そのメンバーへ響く伝え方を知らない」ことが
あなたの問題なのです。

会議が多すぎて、じっくりメンバーと向き合う時間が持てないのであれば、
会議数や中身の精査が考えられます。
「上から決められているので自分では無理」と思っていても、
会議主催者や上層部に「提案」することは可能ですね。
また、メンバーとの時間を作るために、自分自身の仕事の仕方を見直してみる、
メンバーと一緒に関わる仕事を作ってその際に会話をするなど、
色々な対策が考えられます。
今を全く変えることなく、「時間がない」ではなく、
「自分が行動できること」を考え、トライしてみることが必要です。
それらの具体的行動を思いつかないのであれば、それは、あなたの問題ですが、
そうではなく、「時間がない」というのは、単に事象を嘆いているだけなのです。

目の前の事象に踊らされて「困った。困った。」となるのではなく、
「自分の問題は何?」とあなた自身が、自分で直接コントロールできる真の問題にたどり着くことが肝心です。
あなたの「困った」を誰かが奇跡的に解決してくれるのはただひたすら願って待つのではなく、
自分で考え行動し、自分で解決していくのです。
結局のところ、それが最もストレス少なく前へ進める方法だと考えます。

ビジネスにおいても日常生活においても困った場面に出くわすことは多々あります。
そんな時は、悩んだり困ったり落ち込んだりするのは、もう、やめてしまいましょう。
そうではなく、自分自身にどうぞ問いかけてみてください。

「自分の問題」は何だろう?
他人がどうの、環境がどうの、これまでがどうの、ではなく、引き起こされている現象でもなく、
「今、自分自身の問題は何?」とご自身に問うてみてください。
今日からあなたの『本当の問題』を見つけ、解決への第一歩を踏み出してみませんか?

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