「沈黙が苦手」「沈黙は我慢できない」
コーチングや1on1トレーニングの際、必ずと言っていいほど、沈黙に対する抵抗の言葉を耳にします。
一方、私がコーチとしてクライアントさんの話を聴く時、クライアントさんに沈黙が訪れると、「やった!」「当り!」と、心の中で小さなガッツポーズをすることさえあります。
問いに対して、スラスラと答えが出てくる時、それは、既にその人の頭の中にあることを表出化しているにすぎません。
もちろん、既存の知識を整理して言語化することにも価値がありますが、新たな気づきは、そこからは起きづらいものです。
一方、これまで深く考えたことがない問いに直面すると、誰しもが「えっとぉ」と言葉を探します。
この時の沈黙こそが、実は宝物です。
深く考えるほどに生まれる静寂は、新たな視点や考えが生まれようとしている証拠なのです。
深く考えたり、考えの断片を搔き集めて繋ぎ合わせ考える作業こそが、その人にとっての学びとなり、成長のきっかけとなります。
そう考えた時、沈黙は「当り!」「万歳!」であっても、「マズイ」「ガマン」の時間ではないはずです。
沈黙が訪れる時、それは、あなたの問いが、相手にとって、パワフルな問いだった言えるかもしれません。
沈黙万歳!
それは、あなたの問いが「当りだった」という証明でもあるのです。
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