「○○さんって、いつも他人事なんだよね…」
「なんで当事者意識がないんだろう?」
こんな言葉を耳にすることはありませんか?
もしあなたが管理職で、このような評価を受けているとしたら、
一度立ち止まって考える必要があります。
というのも、
実際には「当事者意識がある」と思っている本人でも、
周囲からは「他人事」だと見られていることが多いからです。
では、なぜそのようなギャップが生まれるのでしょうか?
「つもり」の落とし穴:他人事と判断される理由
問題の根本は、自分の「つもり」が周囲に伝わっていないことです。
「自分では当事者意識を持っているつもり」
「ジブンゴト化しているつもり」
でも、それが他者に伝わらなければ意味がありません。
たとえば、部下が重大なミスをしてしまい、
会社に損害を与えたとしましょう。
この時、上司としてどのように感じ、考え、行動するかで、
周囲からの評価は大きく分かれます。
他人事(ひとごと)上司の典型例
以下は、他人事上司の思考や行動の例です。
- 「なんでこんなことになったんだ…」
- 「またアイツがやらかしたよ」
- 「こんな優秀じゃない部下ばかりで大変だなぁ」
- 「もう少しまともな部下がいれば…」
いくら表面的には模範的な行動を取っていても、
このような考えを持っていると、それは周囲に伝わります。
部下や同僚からは
「責任を取らない上司」「恩着せがましい」と思われ、
信頼を失うことにつながるでしょう。
ジブンゴト上司の考え方とは?
一方、同じ状況でジブンゴト上司は次のように考えます。
- 「この状況で自分がすべきことは何だろう?」
- 「この問題が起きた原因はどこにあるのか?」
- 「今回の失敗をどうすればチームの成長に結びつけられるだろう?」
- 「お客様との信頼関係をどうやって修復し、さらに強くしていけるだろう?」
ジブンゴト上司は、問題を解決するだけでなく、
そこから何を学び、次にどう活かせるかを常に考えます。
この「前向きな姿勢」や「責任感」は、
周囲に「一生懸命さ」「親身さ」として自然に伝わり、
信頼や尊敬につながるのです。
部下から信頼される上司になるために
ジブンゴト上司と他人事上司の違いは、
「責任感」や「考え方のスタンス」にあります。
他人事上司は「部下から信頼されていない…」と嘆くのに対し、
ジブンゴト上司は「信頼できる上司を持てない部下に申し訳ない」
と自己責任の視点を持ちます。
このスタンスの違いが、
結果的に上司としての評価や部下からの信頼度に大きな差を生むのです。
ジブンゴト化するための一歩
もし「自分が他人事上司ではないか」と感じたら、
次の3つを意識してみてください。
- 「自分の責任」を問う習慣を持つ
問題が起きたとき、
まず「自分ができたことは何か」を考えるクセをつけましょう。 - 部下や周囲と向き合う
部下の失敗はチーム全体の課題。
解決のために「親身に向き合う姿勢」を見せることが大切です。 - 問題を成長のチャンスと捉える
ピンチを「学びの機会」に変える
前向きなマインドセットを持ちましょう。
部下から信頼される上司を目指すには、
「ジブンゴト化」の意識改革が必要不可欠です。
一歩ずつ意識を変えることで、
あなたも信頼される「ジブンゴト上司」になれるはずです。