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研修での一コマより~人材開発部長のEQ

集合研修1日+グループセッション半日で構成されているある企業様のプログラム。
ところが業務の都合上、どうしても集合研修は午前中2時間しか受講できない(グループセッションはまるまる受講可能)という方に対して、マンツーマンの個別フォローを行いました。

一通りのフォローが終わった後、彼が私に感謝の気持ちを伝えてくれると共に、質問をしてくれました。
「こんなたった一人のために、フォローっていつもなさっているんですか?」

そっかぁ。良いところに気がついたね!
と心の中で思いながら答えました。
「御社ではこれで2人目かな。過去にお一人、部長さんでいらっしゃったかな。」

「そうなんですか。なんか、申し訳なくって。午前だけしか受けられていないのに。」

ああ、彼はちゃんとわかってる。
そう思った私は、更に言葉を続けました。

「普通なら、午前中2時間しか受講していない人は、申し訳ないけど、個別フォローしても頭では理解できてもアクティブラーニングができていない分、、他の皆さんのように実感が持てないのでお断りするかな。
けどね、今回は人材開発部長さんから『一人、午前中しか受けれない人がいるんですけど、来年の再受講になっちゃいますか?』って問合せ頂いたの。
部長さんは私の考え方に共感してくださっているはずだし、実際、次の年にまわってもらった方も過去にはいたはず。そんな中で、わざわざそういうお問い合わせをなさるということは、きっと再受講にしたくない、今年中に今年の参加者と一緒に受けてほしいと思っている人で、尚且つ、それに見合う人なんだろうな、って思ったの。
だから私の方から『個別フォローしますので、ご本人がそれでも良いかをおたずねいただけますか』って答えたの。
だから、お礼を伝えるのなら、それは私じゃなくて、人材開発部長さんだね。
私は人材開発部長さんのお人柄のファンだし、いつもとてもお世話になっているその感謝の気持ちを込めて、少しでもお応えしたかっただけだから。まさに、部長さんが私に及ぼした影響力、EQの成せる業だね。」

黙って聞いていた彼は、「ありがとうございます。部長にも感謝をちゃんと伝えます。」とキリリと引き締まった顔で言いました。

EQ研修の個別フォローで、期せずしてこんな風な話ができたコト。私もなんだか嬉しくなってしまいました。
「あなたたちの会社には、とても身近にEQパワーをしっかりと発揮している良いお手本となる部長さんがいるのよ~」
そんなことをわざわざ全員に声を出して伝えることはしませんが、雑談を通してたった一人にでも伝えられたことは良かったと思っています。

人材開発部長の影響力。何回も何十回も、このプログラムをご覧いただいている部長さん。
その部長さんが自らさりげなく、しかし確実に発揮されている影響力(EQパワー)に間違いなく良い影響を受けているのが、そのプログラムをお届けしている私なのですから、本当に面白いものだと思いました。
「教える人が一番学ぶ」
これもまたその良い例なのだと思います。

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