管理職研修での一コマです。
受講者の実際の問題を取り上げ、他のメンバー全員でリレーコーチングを実施します。
私がこのプログラムが好きな理由、お客様にお勧めする理由のTop1と言っていいものに、「場の一体感」があります。
一人の個人的問題を全員が真剣にジブンゴトとして捉え、ともに考え、しかし、あくまでも問題提示者の気づきを重視して、あえてアドバイスは行わず(どうしてもの場合は、アドバイスではなく提案をします)、リレー形式でコーチングを行っていく。というものです。
研修プログラムの中で、コーチングのエッセンスをお伝えすることがあります。
これは私の個人的考えですが、実際の職場(現場)においては、マネージャーがメンバーと関わるとき、コーチングのみで物事が完結することは数少ないと考えます。
コーチングとティーチングが混ざり合ったり、アドバイスが必要な場合もあったり、時には相手の考え・意見を軌道修正しなければならないことが度々あります。
しかしだからと言って、コーチングを全否定するわけではありません。
コーチングのエッセンスを切り取って考えたとき、それは人としてのモノの見方・考え方だったり、アプローチの仕方だったり、問いかけ方だったり、多くの使える要素が山盛りです。
ですから、私のプログラムのリレーコーチングでは、プロのコーチが見ると、「それ、コーチングじゃない!」と思われるかもしれませんが、現場で実際に活用しやすい実践バージョンとして、皆さん取組んでいただきます。
今日も又、受講者の皆さんによる「感動のリレーコーチング」を見させていただくことができました。
決して質問力がずぬけているわけでも、コーチとして極めているというわけでもありませんが、「場の力」がブレイクスルーを生み出し、問題提示者に大きな気づきが起きたと同時に、コーチとして参加している他の皆さんの中にもそれぞれの気づきが起こったのです。
こんな時、本来はあってはならないのでしょうが、私の涙腺は崩壊寸前になってしまいます。
やっている方は必死なので全く気がつかないかもしれませんが、見ている私からすると、一体となったチームの姿は実に素晴らしく、一人一人の可能性のみならず、チームの可能性、その企業様の可能性が実に輝いて見えます。
「自分のためにみんなが時間を割いてくれ、大きな気づきも与えてくれて、本当に感謝します。皆さん、ありがとうございました。」
「〇〇さんの問題ですが、話が進んでいく中で、自分に突き刺さることとか考えさせられることがたくさんあって、コーチ役でしたが、私も大切な気づきがありました。やってみて良かったです。」
これですよ!コレ!
これこそがチーム学習の成せる業なのだと思います。
一生懸命取り組んでくれた皆さん、素敵な場面を見せていただき、改めて感謝をお伝えしたいと思います。
チームの力って素晴らしい!
それを引き出す個々の力も素晴らしい!
研修やワークショップの場を与えていただき、報酬を頂きながら、こんな素晴らしい場面に居合わせることができる幸せを噛みしめ、感謝しながら、これからもインフィニティとしてできることを力の限り行っていこうと思います。