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感情を振り返る

日々の振り返りを日記や内省と言う形で行っている方も多いと思います。
私も「感謝ノート」をつけながら、どんなに小さなことでも感謝することと併せて我が身を振り返ることを「文字化」することでより思考を深くするよう心がけています。

振り返りをする時に大切なことは「事実(言動)」のみではなく、その事実に対して沸き起こった自らの「感情」もしっかりと振り返ることです。
例えば、「メンバーにキツイ口調で叱責した」という事実があったとします。
この事実に対して「言い方が悪かった。今度から気をつけよう。」とか「明日は謝ろう。」などと次の行動を考える前に、まず、「キツイ口調で叱責した」事実に対して、自分はそのことをどのように捉えたか、考えたのか、その感情を振り返るのです。

「相変わらずの歯切れの悪さにイラっとした。こちらの口調のキツサに口ごもって言い訳したことに益々腹が立った。言いながら、自分がまた進歩できずに感情をぶつけてしまったことに気が付き、自分自身が情けなくなった。しかし、言っている途中にそのことに気が付きながらも、いったん抜いた刀を収める術がなく、不愉快なままに話が終わった。」

こんな風に、できるだけ詳しく、どんなに些細な事でも構わないので自らの感情と感情の変化を振り返る=心の中を言語化するのです。

これが良いのは、見ないようにしていたり気がつかない振りをしている自らの内面に直面化することで、「本当は自分は何を望んでいるのか、どうしたいのか」という自らの欲求・願望をあぶり出し、単なるお約束の改善行動をあげるのではなく、自らの願望に従った相応しい改善行動を考えることができることです。

更に、自分の感情としっかり向き合うことで、自分を労わったり励ますことができます。
頑張っている人や真面目な人ほど、自分の弱い部分に蓋をしがちです。
しかし人間誰しも弱い部分もダメな部分も情けない部分もあるのです。
それらをしっかりと受け止めて、それから前を向くということなしに、目隠ししたり蓋をしたままではいつか限界に達し、一線を越えた時点でそれ以上頑張り続けることは難しくなってしまいます。
だからこそ、「感情を振り返る」という心の中の言語化が大切なのです。

文字化するのが面倒であれば、まずは就寝前、ベッドに横になって目をつぶった時に、その日の自分の行動とそれにまつわる感情を振り返ってみてください。
それが自分自身を大切にすることにも労わることにもつながり、明日への活力の源となるに違いありません。

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