誰だって変わることができる

何度でも 何度でも

「今度こそ行けたかな? と思うと、そういう頃に決まってイラっと来たりムカッとくる出来事があって、するとガツンと頭ごなしにやってしまい、その後ですごく自己嫌悪に陥るんです。」

これは自称ブラックマネージャーからの脱皮を目指しているMさんの言葉です。

Mさんがどれほどのブラック具合かは分かりません。
しかし、メンバーの自主性を重んじ、やる気を引き出し、支援型のリーダーを目指している、それだけでもう素晴らしいと私は思います。

出来なかったことに落ち込む。
これは心がけているからこそ起こることであって、そもそも目指している状態を明確に意識していなければ、例え頭ごなしにガツンと言って、メンバーがことの他ひどく落ち込んでいたとしても、「あいつが悪い!」と思って何も感じないかもしれません。
そうではなく、「やってしまった・・・」と感じること。
それはもう、以前よりも何歩も前進しているということなのですから落ち込む必要など何もないのです。

Mさんはマネージャーとして、また、一人の人間として、自分が目指す状態に向かってどんどんと進化を遂げているその真っ最中です。
その進化のスピードは人それぞれ。
あっという間に終わってしまう人もいれば、時間をかけてゆっくりじっくりの人もいるでしょう。
時間がかかるのが悪いわけでもなければ、早いのが良いというわけでもありません。
大切なのは、どこを目指しているのか。その頂を見失わないでしっかりと見つめ続けることです。

少し前に見たテレビでこんな印象的なフレーズがありました。
「まぼろしのノーベル賞」と言われた山極勝三郎(やまぎわ かつさぶろう)博士の言葉です。

「できないのは失敗するからではない。できる前に途中であきらめてやめてしまうからだ。」

何度でも 何度でも。
すぐにできるようになることもそれはそれで素晴らしいですが、なかなかうまくいかないことで学び得ることもたくさんあるでしょう。

最初は半ば諦め調子だったMさんですが、七転び八起きがダメなら八転び九起き、いえ、それ以上でも、何度でも何度でも、山極博士のように「出来るまで!」と笑顔で語ってくれました。

そう!
途中であきらめてやめてしまうからできないのであって、できるまでやり続ければできるのです。
何度でも 何度でも。

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