タクシー事前予約枠が既にいっぱいだったようで、利用希望日時の少し前にもう一度電話をしてくれれば、当日なら取れる可能性が高いと案内を受けました。
「予約枠がいっぱいで当日取れるとか、だったら予約枠で取ってくれればいいのにねぇ」とと母が言いました。
かかりつけ医からの紹介状を持ち大学病院へ予約をして受診したのですが、2時間半経っても全く呼ばれる雰囲気もなく、あとどれくらい待たなければいけないかと受付に聞いたところ、「次に診てもらえるようにしてみます」と言われました。
ようやく診察室に入り椅子に腰かけた途端にドクターから言われたのは、「大学病院でこれくらい待つのは普通ですから。予約だけでもう10件以上診てるんですよ!」でした。
待ちくたびれてしまった母は「好きでこの病院へ来たんじゃないのにね・・・」と呟きました。
ITシステムのことで分からないことがあったので、ヘルプデスクへ電話で問い合わせをしたのですが、まるで外国語を聞いているように私には理解できないことばかりでした。
「すみません。私、あまり良く分からないんですけど・・・」と素人でもわかるような説明をお願いしたところ、「普通に説明しているんですけど」と言われ、無知な私が問い合わせる方が悪いような気持ちになってしまいました。
どちらが良いとか悪いとかではありません。
ただ、業界や会社(組織)の常識が相手の常識とは限りません。
業界や会社(組織)の常識が一般的には非常識の場合だってありますし、そこまで出なくとも、「え?そうなの?」というものはたくさんあります。
その場に携わっている人たちにはごく当たり前のルールや慣習であっても、そうでない人たちには驚くことがたくさんあります。
しかしずっとそこにいると、それが当たり前になってしまい、そのルールや慣習に対して一番最初は自分だって驚いたり疑問を感じたりしたことなど忘れてしまうのですね。
自分たちだけの目線でモノを言うのではなく、受け取る相手の立場や気持ちになって発言する優しさや思いやりを持ちたいものです。