組織開発

Only crazy people can change the world

赤ちゃん用品の発明をお母さん目線で行い、ついに起業した女性の特集がテレビで放送されていました。

ロンパースの真ん中あたりにスリットが入っていて、そこに裾を入れるとオムツ替えの時に簡単。

つなぎの両脇にファスナーポケットが細長くついていて、そこを開けると縫い付けられたおんぶ紐が収納されている。ファスナーを開けるだけで簡単に赤ちゃんをおんぶできる。

「不便だな」と感じたら、「何とかならないかしら」と考える。そうすると色々なアイデアが湧いてきて、新商品の開発につながるのだとか。

 

「必要は発明の母」とはよく言ったもので、不便を不便に終わらせずに新しいものを生み出してしまうその発想力に脱帽です。

ただ、世のお母さんたちは少なからず、「〇〇がないから」という理由でするべきことをしないということはほぼないと思います。

「ジャガイモがないからカレーを作れない」と思うのではなく、じゃあ、今日はジャガイモの代わりにカボチャやレンコンなどの根菜たっぷりのカレーにしようかな。

「パパは忙しいから子供とコミュニケーション取れないのは仕方ない」と諦めるのではなく、ボイスレコーダーやお手紙、ビデオメッセージを使って親子の関わりが途絶えないように工夫してみる。

みなさん、日々、色々と工夫しています。

震災などの非常時に、新聞やタオルなどの身の回りに普通にあるものを様々な代用品として使ったり、色々な知恵が生まれてきたりすることも同じですね。

 

そう、私たちは満ち足りた時ではなく、不便を感じた時にアイデアが生まれてくるのです。

ところが!

こと、仕事となると、不便を感じると何故か文句を言ってしまいたくなるのです。

あれがない、これがない。課長は〇〇してくれない。会社が〇〇だからどうしようもない。

どうして仕事となると、人はこんなにも誰かのせいにしてしまい、自ら工夫改善しようとしなくなるのでしょうか。

不思議です。

 

そんなことを考えていた時、尊敬する一橋大学イノベーション研究センターの教授である米倉誠一郎先生が、先日迎えられた最終講義で次のようなことをおっしゃいました。

「諸君、自由であれ!」

「Only crazy people can change the world.」

 

ビジネス現場において人は、見に見えない何かに捉われて自由でないことが多いのかもしれません。周囲の目や評価査定などなど、ちょっと考えても縛られる要因もりだくさん。だから、自由な発想ができず行動にさえ至らない。そんなストレスも手伝って、誰かのせいにしてしまうのかもしれません。

 

赤ちゃん用品発明のお母さんに限らず、世の中に変化の渦を巻き起こす人達はとても自由な発想で、良い意味でcrazyな部分を持ち合わせているのでしょう。

(ここで言うcrazyは、「人と違うことをやってビックリ!スゴッ!」という意味合いかと思います)

 

チームに対して、会社に対して100%満足じゃないみなさん。

不便、不満は改善へのネタなのです。

自由であれ! Be crazy !

だって、Only crazy people can change your team. なのですから。

 

 

タイトルとURLをコピーしました