禅語から学ぶリーダーのあり方

「看脚下」自らを振り返る

看脚下(かんきゃっか)

今月の茶道のお稽古でのお軸は「看脚下」でした。
以前にも書きましたが、意味は「足元を見なさい」です。
(以前のブログはこちらから ⇒ http://infinitepossibility.co.jp/wordpress/archives/5162/ )

お床の拝見でこのお軸を見た時、私が考えたのは
「人のことをとやかく言う前に、まず、自分の襟を正すことをもっと心がけよう」
でした。

ポジションが上になれば、メンバーにあれこれアドバイスやフィードバックする立場になります。
仕事柄、「所感」として辛口コメントをあえてする時もあります。
それはそれで、役割として求められていたり必要なことだと考えています。
自分はそのことができていないからコメントできないというのは違います。
あくまでも役割としての発信であり、それらと自分の中身は全くの別物です。
「できている」と「コメントする」は別次元の話です。

しかし、アドバイスをしたりフィードバックをしたり、コメントする立場にいると、いつの間にか「勘違い」してしまう人がいます。
「自分はできている」「自分は大丈夫」「自分はエライ」など、なぜか自分に対しては肯定的な見方に偏ってしまうのです。
これを勘違いと言わずに何と言うのでしょう。

だからこそ「看脚下」
大きな責任を担う役割を担うほど、ポジションが上がるほど、勘違い人間にならないよう、私達は自分自身を謙虚で真摯にしっかりと見つめる必要があるのです。

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