禅語から学ぶリーダーのあり方

「高臥聴松濤」誠心誠意、為すべきことに向かう

高臥聴松濤 (こうがして しょうとうを きく)

「高枕でのんびりとしながら、松が波のように揺れる音を聴くこと」

最初、こんな風に解釈した私です。
いえいえ、とんでもありません。
全く別、いえ、逆の意味です。

「高臥」とは志を高く持ってひっそりと暮らすこと。
高枕でのんびりではありません。

志を高く持ち穏やかで清らかな心で、松のさざ波の音に耳を傾ける。
余計な思いや心を騒がす雑念に惑わされることなく、目の前のことに集中する。
誠心誠意、成すべきことに真正面から向き合う。
それはもしかしたら、天皇陛下(平成天皇)が「全身全霊で象徴としての務めを」と仰せられたその御心構えにもあたる「あり方」なのかもしれません。
高枕でのんびり・・・ だなんて、とんでもない間違いもよいところです。

お客様の人材育成や組織開発の現場に携わらせていただく時、
コンサルテーションやカウンセリングの時、
プライベートであれば、両親の話を聞く時、
茶道のお稽古でお点前に向かう時、
何となくの流れでその場・その時を過ごすのではなく、「高伏聴松濤」の心構えで事に臨みたいものです。

今日から「令和」
新しい時代の幕開けです。
働く人たちの笑顔と喜びと幸せのお手伝いを。
お一人でも多くの皆さんの笑顔と喜びと幸せのお手伝いができることを喜びとして
高臥聴松濤の心で一層努めてまいります。

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